「Webライターを始めるのに必要なものって何?」
「どんなツールがあれば効率良く作業できる?」
「副業で仕事を受ける方法も知りたい!」
このような悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら筆者の私は、個人でも会社でもWebライターとして働いたことがあり、Webライターとして仕事を得て稼ぐには、どんなものがあれば良いかを熟知しているからです。
これからWebライティングに挑戦しようと考えている人は、実際Webライターになるためにはどんなものが必要かいまいち分からないという人もいるでしょう。
そこでこの記事では、Webライターを始めるうえで最低限必要なものから、脱初心者のためのツール、作業効率が上がる便利グッズなどを解説します。
ツールを紹介した後は、初心者向けに記事の書き方や案件を獲得するための手順も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
- 副業でWebライターを目指す人
- Webライターに興味がある大学生
- お小遣い稼ぎをしたい主婦/主夫の方
- これから本格的にWebライターになりたい人
【初心者向け】Webライターに必要なものと初期費用

まずは、Webライターの仕事をするために最低限必要なものと、それを揃える初期費用を紹介します。
Webライティングの仕事をするのに最低限必要なものは5つ
Webライターとして仕事をこなすために最低限必要なものは、以下の5つです。
- パソコン
- インターネット環境
- 文書作成アプリまたはGoogleドキュメント
- クラウドソーシングアカウント
- 銀行口座
1. パソコン
まずはパソコンです。手元に自由に使えるパソコンがない方は、古くて動作が重い場合は購入しましょう。
ただし、Webライティングの仕事をするためであれば、パソコンのスペックは高くなくても問題ないので、値段は安くても大丈夫です。
CPU:Intel Core i5以上、AMD Ryzen 5以上
メモリ(RAM):8GB以上(16GB以上推奨)
ストレージ:256GB以上(SSD推奨)
画面サイズ:13インチ以上(作業効率を考慮)
OSの種類についても、WindowsとMacのどちらでも構いません。
- Windows:最も多くのソフトウェアに対応し、価格帯も幅広い
- Mac:デザイン性が高く、動作が安定している(価格は高め)
パソコン選びで迷う方は、Webで仕事ができることを活かして、どこでも仕事をしやすいように持ち運び便利な軽めのものを選ぶと良いでしょう。
2.インターネット環境
Webライティングの仕事では、リサーチや執筆、クライアントとのやりとりなどで常にインターネットを使用します。そのため、快適なネット環境があることはかなり重要です。
作業部屋では、サクサクと仕事ができるよう固定のWi-Fiを設置するのをおすすめします。
また、出先でも作業できるようにポケットWi-Fiを利用するのも良いです。ただし、固定Wi-FiとポケットWi-Fiを兼用するとコストが高くなります。

筆者は、容量制限なしの楽天モバイルを契約して、外での作業時はテザリングを活用しています。
3.文書作成ソフトまたはGoogleドキュメント
パソコンで執筆するためには、文章作成ソフトやアプリが必要です。
ライティングの案件では、Microsoft WordやGoogleドキュメントが一般的で、多くのクライアントからこのような形式での納品が求められます。
Googleドキュメントは無料で使えて、クライアントとの共有も簡単なので、初心者には特におすすめです。
4.クラウドソーシングアカウント
個人でライティングの仕事を受ける場合、最初の手段として考えられるのがクラウドソーシングで案件を探すことです。そのためには、クラウドソーシングのアカウントを作る必要があります。
以下の代表的なクラウドソーシングサービスでアカウント登録しておきましょう。
複数のサイトに登録することで、より多くの案件に出会えます。
5.銀行口座
報酬を受け取る際には、銀行口座が必要です。すでに持っている方は新たに作る必要はありません。
しかし、副業での所得が20万円を超える場合、確定申告を行う必要があります。
その管理を効率的に行いたい場合、Webライター専用の口座を作るのがおすすめです。
初期費用の目安
Webライターを始めるための初期費用は、以下のような目安になります。
- パソコン:3万円〜15万円(中古なら1万円〜5万円)
- インターネット環境:月額3,000円〜6,000円
- 文書作成ツール:0円(Googleドキュメント使用の場合)
- クラウドソーシング登録:0円
- 銀行口座開設:0円
パソコンとインターネット環境があれば、ほぼ0円でWebライターを始めることができます。
脱初心者のためにおすすめのツール5選

最低限必要なものが整ったら、以下のツールを導入することで、より効率的に作業ができるようになり、単価アップも期待できます。
ポートフォリオ
ポートフォリオとは、自分が書いた記事をまとめてクライアントに見せるためのものです。クライアント側も、ライターのスキルを判断するためにポートフォリオの提出を求めるのが一般的なので、提出できるよう準備しましょう。
ポートフォリオには、掲載サイトや記事のタイトル、URL、概要、執筆日、得意な分野、稼働時間などを記載します。駆け出しライターの場合、2〜3記事あれば十分です。
掲載サイト:〇〇ブログ
記事タイトル:〜〜
記事URL:https://△△…..
概要:対策キーワード「⬜︎⬜︎」、月間検索数(〇〇)
執筆日:2025年9月1日
得意分野:〜〜
WordPressブログ
WordPressとは、Webサイトの管理・更新を行える無料のツールです。世の中の多くのWebサイトはWordPressが導入されていて、WordPressの操作に慣れることで、WordPressに直接入稿を求める案件にも対応できるようになります。
また、自分のWordPressブログを持つことで記事を執筆する練習も可能です。
WordPressは、noteやはてなブログなどの無料ブログにはないメリットもあります。
- 実案件で求められるスキル:多くのクライアントがWordPressでの直接入稿を依頼するため、操作に慣れることで受注できる案件が増える
- ポートフォリオとして活用:独自ドメインでプロフェッショナルな印象を与えられる
- SEO知識の習得:プラグインやテーマ設定を通じて、SEOの実践的な知識が身につく
- 長期的な資産:記事が蓄積されることで、将来的に収益源になる可能性がある
少し費用がかかりますが、WordPressブログの始め方について詳しく解説した記事もあるので、ぜひご覧ください。
キーワードツール(関連キーワード・共起語)
キーワードツールとは、SEO記事を書く際に関連キーワードや共起語を調べるためのツールです。
「ラッコキーワード」や「Googleキーワードプランナー」などがあります。
これらのツールを使うことで、検索エンジンに評価されやすい記事を書けるようになり、クライアントにとって価値の高いライターになれます。
文字数カウントツール
記事の文字数を正確に把握するためのツールです。
「文字数カウント」などの無料ツールがあります。記事の文章のみの文字数を正確に把握したい際におすすめです。
WordやGoogleドキュメントの文字カウント機能ももちろん使えます。
参考書籍
ライティングのスキルを向上させるために、専門書籍での学習もおすすめです。「新しい文章力の教室」「沈黙のWebライティング」などが人気があります。
手元に2〜3冊用意しておくと良いでしょう。私のおすすめは、Webライティングに限った書籍ではありませんが、古賀史健さんの『取材・執筆・推敲: 書く人の教科書』です。
【作業環境公開!】あると便利なもの

作業効率を上げ、長時間の作業でも疲れにくくするために、以下のようなアイテムがあるとさらに便利です。
生成AIツール
今やオフィスワークに欠かせない生成AIは、Webライティングの仕事でも活用できます。記事のリサーチや構成案作成、専門用語の説明を考える際などに重宝します。
具体的な生成AIツールとしては、ChatGPTやGemini、Claudeなどがおすすめです。
ただし、AIが生成した文章をそのまま使用し、大量に記事を書くことはGoogleなどの検索エンジンでスパム扱いされる可能性があります。Web上で公開する前やクライアント提出の際には、必ず自分の目で文章を確認しましょう。
モニター
パソコンの画面に加えて1枚モニターを設置するのもおすすめです。片方の画面でリサーチをしながら、もう片方の画面で執筆作業することができるので、作業効率が格段に上がります。
1〜2万円前後で購入できるので、ノートパソコンと組み合わせて使うと特に効果的です。
パソコンスタンド
パソコンスタンドがあると、ノートパソコンでも目線を下げずに作業することができます。作業中の姿勢も良くなるので、疲れにくくなるでしょう。
パソコンスタンドに関しては、2,000〜3,000円など比較的安めのものも多く、作業効率を上げるために最初に試してみるものとしておすすめです。
リクライニングチェア・ゲーミングチェア
長時間座っての作業が必要なWebライターにとって、椅子の質は作業効率や健康にとってかなり重要です。リクライニング機能付きの椅子やゲーミングチェアがあると、疲れた時に角度を調整してリラックスすることができます。
腰痛や肩こりの予防にもなるので、Webライターとして活動するなら値段が少し高くても作業しやすいものを検討してみてはいかがでしょうか。
スタンディングデスク
普段じっと座っているのに慣れていない人は、座りっぱなしで仕事をするのが辛いかもしれません。そのような方には、立って作業できるスタンディングデスクもおすすめです。
座り疲れた時に、立った状態で作業できれば集中力も維持しやすくなります。
実際、筆者の私の作業環境は写真のような感じです。

- パソコン:MacBook Air(メモリ8GB、ストレージ256GB、CPU Apple M2、画面13.6インチ)
- モニター:I-O DATA(高さ調整可)
- チェア:ハイバックオフィスチェア(ニトリ)
- パソコンスタンド など
Webライティングにおける基本的な記事の書き方

必要なものを揃えたら、実際に記事を書いて練習することをおすすめします。良い記事を書くためには、以下の5つのステップを踏むことが重要です。
1. 記事のキーワード・テーマを決める
まず、何について書くのかを明確にしましょう。初心者向けの案件の場合、基本的にはクライアントからキーワードやテーマを指定されます。
個人ブログで自分がテーマを決める場合は、読者のニーズを考慮して選びましょう。キーワードやテーマは、記事全体の方向性を決める重要な要素なのでしっかり決めてください。
ブログのキーワード選定の方法について書いた記事も参考にしてください。
2. 読者が知りたいことを考える
テーマやキーワードを設定したら、その記事で「読者がどのような情報を知りたいのか」を考えます。まずは、読者の悩みや疑問を具体的に想像することが重要です。
検索意図を分析する
読者は「なぜこのキーワードで検索したのか」を考えます。
情報収集型(知りたい)、比較検討型(選びたい)、購入型(買いたい)のどれに該当するか判断することで、どんな内容にすると読者の目的が達成できるかを予測できます。
例:「WordPress ブログ 始め方」→情報収集型(手順を知りたい)
ターゲット読者を具体化する
年齢、職業、経験レベル、悩みを具体的に考えてみましょう。
たとえば、「26歳会社員、副業でブログを始めたい、IT知識は初心者レベル、時間が限られている」などのように設定すると、知りたい情報を絞りやすいです。
Yahoo!知恵袋をチェック
実際にそのキーワードで検索して、質問されている内容を確認するとリアルな悩みや疑問点が見つかります。
なかなか読者のニーズが思いつかない場合、Yahoo!知恵袋のようなQ&Aサイトで調べてみることはおすすめです。
3. 読者の目的を叶えるのに必要な情報を整理する
さらに読者がその情報を得て何を実現したいのか目的を考えて、目的を達成するために必要な情報を整理します。
たとえば、「WordPressブログの始め方」についての情報を知りたい人は、実際にWordPressブログを立ち上げることを目的としています。その目的を達成するためには、以下の情報を記事にすることが求められるでしょう。
- 準備物
- 費用
- WordPressブログ立ち上げの手順
- 注意点
- 初期設定で行うこと など
このように、読者の目的を実現する上で必要な内容を網羅して、順番を整理します。
4. 見出しを作る
記事に盛り込む内容を整理できたら、その内容を見出しとして表現を考えます。
たとえば、「WordPressブログの始め方」を例にすると、
- WordPressブログを開設するために必要な準備物
- 初期費用と運営にかかるコスト
- WordPressブログを始めるための手順
- ブログを始める人が注意しておきたいこと3選
- WordPressの初期設定で行うべきこと
上記のような見出しが考えられるでしょう。
ポイントは、見出しだけで内容が分かるようにすることです。
見出しは記事の設計図の役割を果たします。しっかりとした見出し構成ができれば、その後の執筆作業をスムーズに進められるでしょう。
5. 文章を結論・理由・具体例で書く
各見出しの内容を執筆するときは、結論・理由・具体例の順で書くと読者にとって分かりやすい文章になります。
読者はWeb上で何か情報を検索するときは、いち早くその情報に辿りつきたいと考えています。そのためには、結論を先に提示し、その後に理由や方法、具体例を説明することが親切です。
また、最初に結論を示すことで、読者は何について書かれているのかをすぐに理解でき、情報を取捨選択できます。文章を書く際には、結論から書けているかを確認するようにしてください。
ブログ記事の詳しい書き方の記事もありますので、合わせてご覧ください。
副業初心者が案件を受注するための6ステップ

最後に、Webライターとして初めての案件を獲得するまでの具体的なステップを説明します。
副業初心者が案件を受注するためには、以下の6つのステップが必要です。
- ブログを開設して練習環境を整える
- 実際に記事を書いてみる
- ポートフォリオを作成する
- クラウドソーシングプロフィールを充実させる
- 案件に応募する
- 条件を確認して受注する
それぞれ解説します。
1. ブログを開設して練習環境を整える
まずは、ブログを開設して記事を書く練習環境を作りましょう。無料ブログでも構いませんが、高いレベルを目指すなら、WordPressブログを始めることをおすすめします。
ブログのジャンルは自分の興味のある分野や得意分野にしましょう。ブログジャンルの選び方についての記事も用意していますので、参考にしてください。
2. 実際に記事を書いてみる
ブログが完成したら、実際に記事を書いてみましょう。最初は完璧を目指さず、とにかく書くことから始めます。3〜5記事程度書いて、記事執筆の感覚を掴みましょう。
記事の質よりも、まずは「最後まで書き切る」ことを重視してください。
最初の記事のテーマやアイデアの出し方について解説した記事もありますので、最初に何を書いたら良いか分からない方はご覧ください。
3. ポートフォリオを作成する
書いた記事の中から特に良い出来のものを選んで、ポートフォリオを作成します。Googleドキュメントなどにまとめておいて、いつでも見せられる状態にしておきましょう。
記事だけでなく、自分の経歴や得意分野なども記載しておくと効果的です。
4. クラウドソーシングプロフィールを充実させる
ポートフォリオが用意できたら、クラウドソーシングのプロフィールページを魅力的なものに編集します。プロフィール写真、自己紹介文、スキル、経歴などをしっかりと記載しましょう。
ポイントは、クライアントが安心して依頼できるような、信頼性の高いプロフィールを作ることです。ポートフォリオを掲載するページもありますので、執筆した記事の中でも一番満足できたものを記載してください。
5. 案件に応募する
プロフィールとポートフォリオが完成したら、初心者歓迎の案件に積極的に応募します。最初は単価が低くても、実績作りを優先するのが重要です。
具体的な金額としては、0.5円くらいのものを目安にしてください。応募の際の文章は案件内容をよく読んで、クライアントのニーズに合わせてカスタマイズすることが大切です。
6. 条件を確認して受注する
応募したクライアントからメッセージがきたら、慌てず条件を確認してから受注するようにしてください。クラウドソーシングの中には悪質な案件が存在します。
- テストライティングと称して、文字単価0.1円など格安で記事作成を依頼
- 自分たちのサービスを利用するよう外部サイトに誘導
このような案件を受注してしまわないよう、受注前に依頼主の評価等を確認するようにしてください。
【Q&A】初心者によくある疑問と回答

最後に、Webライティング初心者によくある疑問とその回答を紹介します。
資格や講座は必要?
Webライターになるために特別な資格は不要です。
ただし、「Webライティング能力検定」や「SEO検定」などの資格があると、クライアントへのアピールポイントになります。
副業ライターになる場合、講座費用を回収するのはかなり先になるので、独学で始めて必要を感じたら資格取得や講座受講を検討すると良いでしょう。
大学生や主婦(主夫)でも稼げる?
もちろん稼げます。Webライターは時間や場所に縛られない働き方ができるため、大学生や主婦(主夫)の方にも人気です。
大学生の場合は、時間に余裕があると思うのでブログでしっかり基礎を学ぶのがおすすめです。学業と両立できるペースで取り組みましょう。主婦の方は家事や育児の合間の時間を有効活用できます。
最初は月1〜3万円程度から始めて、徐々に収入を増やしていくのが現実的です。
スマホでもWebライティングできる?
技術的には可能ですが、効率性を考えるとパソコンでの作業をおすすめします。
スマートフォンでは長文の入力が大変で、リサーチ作業も限定的になってしまいます。
ただし、移動中のアイデア出しなどにはスマートフォンも活用可能です。
未経験から稼げるまでどれくらいかかる?
個人差はありますが、未経験から初回の案件受注まで2〜3ヶ月程度が目安です。
月5万円程度の収入を安定的に得られるようになるまでには、6ヶ月〜1年程度かかります。継続的な学習と実践を積み重ねることで、着実にスキルアップしていくことができるでしょう。
初めての案件の単価はどれくらいを目指すべき?
初心者の場合、文字単価0.5円程度の案件から始めるのが現実的です。まずは実績作りを重視して、単価よりも「確実に納品できる案件」を選びましょう。
実績ができてスキルが向上すれば、文字単価1円以上の案件も狙えるようになります。
まとめ
Webライターになるために必要なものは、思っているよりもシンプルです。パソコンとインターネット環境があれば、今日からでも始められます。
最初は完璧を目指さず、まずは書くことから始めましょう。継続的に記事を書いてスキルを磨いていけば、収入につなげることができます。
この記事で紹介したツールやステップを参考に、Webライターとして一歩を踏み出してみてください。