「ブログのジャンルをどうやって決めたらいいかわからない…」
ブログを始めようとした人であれば、一度はこの悩みを経験したことがあると思います。
ジャンル選びに困ってブログ開設まで辿りつけなかった人もたくさんいるでしょう。

私も初めて個人ブログをやろうとしたときは、どんなジャンルで何を書いていけば良いのかわかりませんでした。
何度もブログのジャンルを考えては、「これは違う」「あれも違う」と無情に時間だけが過ぎていったことを覚えています。
ブログジャンルは自分の知識や経験、稼ぎやすいかなど様々なポイントを考えた上で選ぶことが重要です。
なぜなら、ポイントを押さえた上で選択する方が、自分に合うジャンルを選ぶことができるからです。
この記事では、ジャンル選びに悩んでいる方が、少しでも自分に合うジャンルを選べるよう、選び方のポイントを解説しています。
記事の途中に参考にできる一覧も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者
フリーのSEOライター。法人営業職からWebマーケティング会社のWebライターに未経験で転職。このブログではWebライターになりたい人に役立つ情報を提供しています。
ジャンルを決める前にブログ運営の目的を確認

まずはジャンルを選ぶ前に、ブログを運営する目的を確認しましょう。
なぜなら、ブログの目的によってジャンル選びの必要性が変わるからです。
趣味や日記などでブログを書きたいという場合は、特に目的を気にする必要はありません。
ですが、ブログを始めようと思った方には何かしら目的があると思います。
「ブログアフィリエイトで稼ぎたい」
「Webライティングの練習台として使いたい」
「Webライターになるためのポートフォリオとして活用したい」
簡単で良いので、まずはこのように目的を再確認してください。
Webライティング初心者は雑記ブログ、アフィリエイトなら特化ブログ

目的別のブログジャンルの分け方としては、以下をおすすめします。
- Webライティングに挑戦するなら雑記ブログ
- アフィリエイトで稼ぎたいなら特化ブログ
それぞれ詳しく解説します。
Webライティング初心者は雑記ブログでもOK
Webライティングをこれから始めるという方には、特定のジャンルにこだわらない雑記ブログをおすすめします。
なぜなら、初めての人にとって特定のジャンルで記事を書き続けることは正直難しいからです。
Webライティング初心者の方のブログの目的としては、ポートフォリオに使用したり、文章スキルを磨いたり、SEOを学んで実践したりということが中心となると思います。
ですので、できるだけ自分が書きやすい記事を書く方が続けやすいです。
例えば、趣味や経験した仕事、興味関心のあることを中心に幅広いジャンルを扱えるようなブログにしましょう。
ブログ名も自分の名前を使うなど、汎用性のあるジャンルを書けるようにすると良いでしょう。
ただし、執筆する記事はあくまで読者の役に立つ内容にしてください。
日記のようなブログになってしまうと、WebライティングやSEOのスキルが身につきません。
検索エンジンで上位表示を取ることを意識して、検索ユーザーを想定し、1記事につき1つキーワードを決めて書くようにしましょう。
アフィリエイトなら特化ブログ
ブログで稼ぎたいという人は、ジャンルを絞った特化ブログにするのがおすすめです。
なぜなら、一つのジャンルに特化する方がSEOにとって有利ですし、学びが深まりやすいからです。
特化ブログはSEOで有利
検索エンジンの世界シェアを占めるGoogleは、コンテンツの評価軸として経験、専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T)を重要視しています。
E-E-A-Tとは
Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を使った、コンテンツの品質を評価するための基準のこと。
※参考ページ:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加
一つのジャンルに絞って記事を書くことで、検索エンジンから専門性があると評価されますし、権威もつきやすいです。
また、その分野で情報発信を続けることで信頼度も増えていきます。
特化ジャンルにすることでそれぞれの要素を高めやすくなり、ブログサイトがSEOで有利に働くでしょう。
学びが深まりやすい
また、特化ジャンルの方が記事を書くことで学びも深まり、時間が経つにつれて記事が書きやすくなります。
それによって、ユーザーにより価値のある情報を提供することができるようになるでしょう。
以上の理由からブログアフィリエイトに取り組む場合、一つのジャンルに特化することをおすすめします。
もし、「Webライティングは初めてだけど、どうしてもブログアフィリエイトに挑戦したい」という方は特化ブログにしてください。
ブログジャンル一覧

では特化ブログのジャンルを選ぶとして、どのようなジャンルを選べば良いのでしょうか。
前提として、アフィリエイトにはどんなジャンルがあるのかを知りましょう。
アフィリエイトのサービス会社が取り扱っている項目を元に、ブログのジャンルを一覧で紹介します。
分類 | ジャンル |
---|---|
健康 | 医療、病気、薬関連、健康食品、健康グッズ |
美容 | 化粧品、スキンケア、美容グッズ、ヘアケア、エステダイエット、脱毛・育毛 |
グルメ | お店、予約、食品、飲料 |
ファッション | 衣服、靴、小物、アクセサリー |
旅行 | 国内旅行、海外旅行、旅行グッズ |
金融・投資・保険 | クレジットカード、証券、FX、仮想通貨・NFT、不動産投資、年金、税金、火災保険・自動車保険 |
不動産・引越し | 不動産仲介、不動産売買、リフォーム、リノベーション、工事、引越し |
仕事情報 | 就職・転職、パート・アルバイト、副業、起業、会社設立 |
学び・資格 | スクール、資格、取得、教育、留学 |
暮らし | 家事、インテリア・雑貨、家電、電気、ガーデニング、リサイクル、子育て、写真、オフィス用品、ペット、葬祭 |
Webサービス | サーバー・ドメイン、ホームページ、ソフトウェア、アプリケーション、AI |
インターネット接続 | wifi、携帯、電話回線 |
エンタメ | 映画、VOD、ゲーム、音楽、書籍・本、占い、ギャンブル |
ギフト | ギフト、花、お祝い |
スポーツ・趣味 | スポーツ、ジム、車・バイク、アウトドア |
恋愛・結婚 | マッチングアプリ、結婚相談所、ウエデイング |
このように、アフィリエイトにはたくさんのジャンルがあります。
一覧には載せきれていないジャンルもありますので、全てではありませんが参考にしてみてください。
特化ブログのジャンルの決め方

一通りジャンルを知ったら、ジャンルを選択するためのポイントを押さえつつジャンルを決めましょう。
ブログジャンルの決め方は以下のように進めます。
- 興味関心や経験のあるジャンルを書き出す
- 専門性が必要なYMYLジャンルを避ける
- 市場成長や検索数を調べる
- アフィリエイト商品があるか調べる
1. 興味関心や経験のあるジャンルを書き出す
まずは上記で紹介した一覧を見つつ、興味や経験のあるジャンル、もしくは専門的な知識や資格があるジャンルを書き出してください。
後からジャンルを絞っていくので、現時点では多めにジャンルを挙げておくのがおすすめです。
2. 専門性が必要なYMYLジャンルを避ける
自分に関係するジャンルを書き出したら、その中から専門的な知識や資格を必要とするジャンルを除外します。
専門的な知識や資格が必要なジャンルとは、健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に関するジャンルのことです。
上記の一覧表で言えば、健康、金融・投資・保険などのジャンルです。
また法律や政治などのジャンルも専門知識を必要とします。
これらのジャンルは先ほど紹介した、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が特に優れているコンテンツが高く評価されやすく、素人が検索エンジンで上位表示させるのは難しいです。
専門性が必要とされるこのようなジャンルは、「YMYL」とGoogleで呼ばれています。
YMYLとは
Your Money Your Lifeのこと。お金や人生に大きな影響を与えるジャンルは、一般的な他のジャンルよりもコンテンツの質に高い基準が求められる。
※参照:Google検索セントラル
具体例で説明すると、「医療に関係するコンテンツは医師が監修したり書いていたりするコンテンツ」を、「法律関係については弁護士のような法律に関する資格をもつ人が書いたコンテンツ」をより評価するという具合です。
もし、あなたが「サプリメントに関するブログコンテンツ」を作ろうとしている場合、医師や薬剤師の資格を持っていれば評価されやすいですが、そうでなければ専門性や信頼性に欠け、コンテンツも評価されないでしょう。
ですので、自分にはない専門性を必要とするジャンルは選ばないのが得策です。
3. 市場成長や検索数を調べる
専門性の必要なジャンルを除外したら、残ったジャンルの市場成長とそのジャンルに関係する言葉の検索数を調べましょう。
例えば、コーヒーが好きでコーヒーに関係するブログを検討しているなら、コーヒーの国内消費量を調べてみましょう。
コーヒーの国内消費をざっと調べてみたところ、2016年の4億7千2百万トンがピークで、2024年には4億トンと7千万トン減少しており、消費は少し下がり気味です。
この傾向から、今後も市場は徐々に小さくなっていくかもしれません。
ただ「コーヒー」という言葉の検索数を調べてみると、月間約1,100万件の検索があります。
他にも「コーヒー豆」は24万6千件、「コーヒーメーカー」は13万5千件と関連のある言葉の検索数自体は多いです。
コーヒーの国内市場自体は小さくなりつつありますが、一気に需要が無くなるということは考えにくいです。
また検索数が十分あるので、コーヒージャンルでブログを作っても問題ないでしょう。
検索数による市場の判断は以下の数字を基準にしてください。
検索数 | 基準 |
---|---|
100,000以上 | 十分な市場がある |
50,000〜100,000 | 市場がある |
10,000〜50,000 | 少し市場がある |
10,000以下 | 市場が小さい |
ブログのジャンルとして決めるなら、そのジャンルを表す言葉の検索数が50,000以上あるものをおすすめします。
言葉の検索数を調べるにはUbersuggestというツールがおすすめです。
Googleのキーワードプランナーなどで調べることも可能ですが、そもそもブログサイトを登録して広告を出稿していなければ正確な検索数が分かりません。
Ubersuggestであれば、ブログサイトが無い状態でも無料トライアルで7日間は検索数を調べることができます。
4. アフィリエイト商品があるか調べる
市場成長と検索数を調べたら、最後にアフィリエイトで紹介できる商品があるかを確認しましょう。
アフィリエイトで紹介できる商品とはASP、アフィリエイトサービスプロバイダ(Affiliate Service Provider)という広告の仲介業者が取り扱っている、広告主の商品のことです。
簡単に言うと、ブログで紹介して商品が売れることで、成約料が発生する商品のことです。
アフィリエイト商品があるかどうかは、競合のサイトを調べることで確認できます。
競合サイトが何か商品やサービスを紹介しているページを見つけて、URLや広告画像の上にカーソルを合わせてください。
そのURLにASPの名前が入っていれば、それはアフィリエイトの商品ということが分かります。
たとえば、下記の画像ではURLの「af.moshimo.com」という部分が、「もしもアフィリエイト」というサービス事業者のアフィリエイトリンクになっています。

出典:副業自家焙煎士のコーヒーブログ「(秘密兵器!!)みるっこの悩み全て解決」
自分が選ぼうとしているジャンルで、他のサイトを検索して上位のサイトでアフィリエイトされているかを調べてみてください。
ASPには、以下のようなサービス事業者があります。
- afb
- A8.net
- ValueCommerce
- もしもアフィリエイト
- Amazonアフィリエイト
また、ASPサイトを訪問して商品があるかを直接調べることもできます。
このように、自分のブログで紹介できそうな商品があるかを確認して、ジャンルを決めましょう。
稼ぎやすいのはどんなジャンル?

ここではアフィリエイトで稼ぎやすいジャンルとは、どんなジャンルなのか紹介します。
成約しやすいジャンル
稼ぎやすいジャンルの1つ目は、成約しやすいジャンルです。
成約しやすいジャンルとは、商品やサービスを購入しなくても会員登録や無料体験などで、報酬が支払われるタイプのものです。
たとえば、以下のような行動を行うことで成果報酬が支払われます。
- 無料会員の登録をする
- 無料アプリをダウンロードする
- 資料請求をする
- 無料体験に参加する
ただし、これらは実際に購入までは至らないため報酬は比較的安めですが、成約がたくさん発生すれば収益が増えます。
具体的なジャンルとしては下記の通りです。
- 就職・転職
- スクール・語学
- クレジットカード
など
報酬単価が高いジャンル
当たり前ですが、1件あたりの報酬単価が高いジャンルは稼ぎやすいです。
成約1件につき5万円が支払われる商品も存在します。
報酬単価の高いジャンルの例としては、以下が考えられます。
- FX
- ジム・エステ
- インターネット回線
など
このようなジャンルは、商品やサービスの単価が高いものが多いです。
ただし、ブログ運営に専門性が求められるため、難易度は比較的高めになっています。
新しいジャンル
最近出てきた新しいジャンルも、稼ぎやすいジャンルに該当します。
なぜなら競合が少なく、新規参入しやすいからです。
たとえば以下のようなジャンルがあります。
- 仮想通貨・NFT
- 生成AI
など
新しいジャンルでアフィリエイトをする際の注意点として、継続されない案件もあることを理解しておく必要があります。
最初は報酬が良かったものの徐々に金額が低くなったり、長続きせず終了したりすることがあります。
目をつけたらすぐに行動することが、新ジャンルで稼ぐポイントです。
一定の需要が常にあるジャンル
一年を通じて安定的な需要があるジャンルは、季節要因による波が少ないので稼ぎやすいです
具体的には以下のジャンルです。
- 化粧品
- 携帯電話
- ファッション
など
誰でも馴染みがある商品も多く、初心者でも始めやすいのが特徴です。
ジャンル選びに悩んでいるようなら、身近なジャンルを選んでみてください。
ジャンルが決まらない場合の対策

最後にどうしてもジャンルが決まらない場合の対策を紹介します。
ジャンル選びに悩んでなかなか決められないという人は、これから学びたいジャンルを選択するのも手です。
今は詳しくないけど、このジャンルに取り組めば将来役立つというものなら、モチベーションも湧いてきます。
資格や語学、身につけたいスキルに関係することであれば、学びながら情報発信することでより自分のものにすることができるでしょう。
お金を稼ぐためにあまり興味のないジャンルに取り組むよりは、学びたいジャンルの方が続けやすいかもしれません。
ジャンルが選べない人は、この方法も参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ブログジャンルの決め方を解説しました。
Webライターを目指す人やアフィリエイトで稼ぎたい人の役に立てれば幸いです。
ブログジャンルを決めた方には、WordPressでブログを始める方法を解説した記事もありますので、よろしければご覧ください。