転職サイトとは?初めての転職で知っておきたい基本と選び方

転職サイトってどんなサービスなの?
転職エージェントとの違いは?
おすすめの転職サイトを知りたい!

このような疑問にお答えします。

初めて転職活動をする方にとっては、どのように進めて行けばいいか分からないことが多いです。

筆者の私もその一人でしたが、転職サイトや転職エージェントを使い分けることで2回転職することに成功しています。

この記事を読めば、転職サイトやエージェントの特徴から自分に合った転職サービスを知ることができます。

初めてで不安なことも多いかもしれませんが、転職の流れや紹介するおすすめの転職サイトを活用して、転職活動を成功させましょう。

Webライターなび編集者

フリーのSEOライター

新卒で法人営業職を2年経験した後、Webサイト制作会社の営業を経て、Webマーケティング会社のSEOライターに転職。その後独立して、現在は個人でお仕事を受けています。

転職サイトとは?初心者向けにわかりやすく解説

転職サイトとは、転職を考えている人と人材を探している企業をつなぐインターネット上のサービスです。

「求人掲載型のプラットフォーム」と呼ばれることもあります。

初めて転職活動に取り組もうとしている人にとって、転職サイトは手軽に利用しやすいツールの一つです。

転職サイトの役割と仕組み

転職サイトの基本的な仕組みはシンプルです。

まず企業側が転職サイトに求人情報を掲載します。

この際、企業は求人掲載料をサイト運営会社に支払います。

転職希望者は無料で会員登録を行って、掲載されている求人を自由に閲覧できます。

気になる求人があれば、そのまま応募することも可能です。

転職サイトは企業からの掲載料で運営されているため、求職者は費用を負担する必要がありません。

転職サイトの主な機能(検索・スカウト・履歴書作成など)

転職サイトには、転職活動を効率的に進めるために以下のような便利な機能が多数用意されています。

  • 求人検索
  • スカウト機能
  • 履歴書・職務経歴書テンプレート
  • お気に入り機能

それぞれ紹介します。

求人検索機能

希望する職種や勤務地、年収などの条件を指定して、自分に合った求人を絞り込める機能です。

「営業職」「東京都内」「年収400万円以上」といった具体的な条件から検索すれば、膨大な求人情報の中から効率良く、目当ての案件を見つけられます。

スカウト機能

プロフィールや職歴を見た企業や転職エージェントから、直接オファーが届くサービスです。

自分では気づかなかった業界や職種からの声がかかることもあり、キャリアの選択肢を広げるきっかけになります。

履歴書・職務経歴書テンプレート

応募書類のテンプレートは多くのサイトで提供されています。

書類作成に慣れていない方でも、用意されたフォーマットに沿って入力するだけで、見栄えの良い応募書類を作成可能です。

お気に入り機能

気になる求人を保存しておくことができます。

複数の求人を比較検討したい時や、応募のタイミングを見計らいたい時に便利です。

上記の他にも、面接対策や自己分析ツールを提供しているサイトもあります。

転職エージェントとの違いは?自分に合ったサービスを選ぼう

転職活動を始める際、「転職サイト」と「転職エージェント」の違いがよくわからないという方も多いでしょう。

どちらも転職をサポートするサービスですが、アプローチの仕方が異なります。

転職エージェントとは?

転職エージェントは専任のキャリアアドバイザーが付き、マンツーマンで転職活動をサポートしてくれるサービスです。

担当者は経験やスキル、希望条件を詳しくヒアリングした上で、一般には公開されていない非公開求人を紹介してくれます。

また履歴書の添削や面接対策、企業との条件交渉まで代行してくれる場合もあります。

以下の細やかなサポートを受けられるのが、転職エージェントの大きな特徴です。

  • キャリアカウンセリング
  • 一般求人・非公開求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 企業情報の提供
  • 面接日程の調整
  • 条件交渉(年収、待遇、入社日など)
  • 入社後フォロー

転職エージェントも、企業側の採用手数料によって運営されているため無料で利用することができます。

転職エージェントについて詳しく解説した記事もあるので、気になる方はご覧ください。

転職サイトとエージェントのメリット・デメリット

転職サイトのメリットは、自分のペースで求人探しができることです。

仕事の合間や休日など、好きな時間に気軽に求人をチェックできます。

また登録も簡単で面談も必要ありません。

デメリットとしては、転職活動に関することを全て自分で進める必要があるため、初めての転職では不安を感じる方もいるでしょう。

転職エージェントのメリットは、プロのキャリアアドバイザーから的確なアドバイスを受けられることです。

また、転職サイトには掲載されていない非公開求人も豊富に保有しています。

一方のデメリットは、担当者との相性に左右される面があることです。

また、アドバイザーの都合に合わせて面談の日程を調整したり、細やかに連絡を取り合ったりするので、現職が忙しい人などには負担になる場合もあります。

若手・未経験に向いているのはどのサービス?

転職が初めての方やキャリアの方向性が定まっていない方には、まず転職サイトから始めることをおすすめします。

登録が簡単で、気軽に求人情報を眺めることができるからです。

ただし、「どんな仕事が向いているのかわからない」「キャリアの方向性が曖昧」という場合は、転職エージェントとの併用も検討してください。

プロの視点から客観的なアドバイスをもらえるので、新たな可能性に気づけるかもしれません。

併用もOK?使い分けのポイント

転職サイトと転職エージェントは、必ずしもどちらか一方を選ぶ必要はありません。

転職を成功させた人の多くは、複数のサービスを同時に利用しています。

筆者も転職サイトと転職エージェントを併用し、どちらのサービスも複数同時利用していました。

【比較表】転職サイトと転職エージェントの使い分け

項目転職サイト転職エージェント
こんな人におすすめ自分のペースで進めたいまずは情報収集から始めたいプロのサポートを受けたい書類・面接に不安がある
求人の探し方自分で検索・応募担当者が紹介
求人の種類公開求人中心非公開求人も豊富
サポート内容基本的にセルフサービス履歴書添削や面接対策
企業とのやりとり自分が直接行う担当者が代行条件交渉を行ってくれることがある
利用開始の手軽さ簡単登録ですぐ利用可能面談が必要な場合がある
時間の融通24時間いつでも利用可能担当者のスケジュールに合わせる
向いている転職スタイル情報収集・幅広く検討効率的・集中的に活動

自分で求人を探したい方は転職サイトを中心に、書類作成や面接に不安がある方は転職エージェントを中心に活用するのがおすすめです。

転職サイトで幅広く求人情報を収集しつつ、転職エージェントから非公開求人の紹介を受けるという使い方をすることで、より多くの選択肢から自分に合った転職先を見つけることができます。

その他のサービスと転職サイトの違い

転職サイト以外にも、求人を探せるサービスは存在します。

求人サイトとの違い

「求人サイト」は、アルバイトや派遣、契約社員など幅広い雇用形態の求人を掲載しているサイトです。

求人情報の質や年収条件、サポート体制も異なります。

転職サイトの方が、キャリアアップを目指す正社員向けの求人が充実しており、年収条件も高めに設定されている傾向があります。

ハローワークとの違い

ハローワークは国が運営する公共職業安定所で、地域密着型のサービスです。

地元の中小企業の求人が中心で、幅広い年代・職種の求人を取り扱っています。

一方、転職サイトは大手企業やベンチャー企業、都市部中心の求人が多く掲載されています。

転職活動の流れ

転職サイトを利用した転職活動は、在職中でも無理なく進められる点が大きなメリットです。

以下では、実際の流れを6つのステップに分けて解説します。

転職活動の流れ
  • ステップ1
    転職サイトに無料登録する

    まずは希望の転職サイトに無料で登録しましょう。

    氏名やメールアドレスなどの基本情報を入力するだけで利用を開始できます。

    登録後すぐに求人を閲覧できるようになります。

  • ステップ2
    プロフィール・職務経歴を入力する

    求人検索やスカウトを受けるためには、プロフィールや職務経歴の入力が必要です。

    丁寧に書くことで、企業からのスカウトや書類選考の通過率が高まります

  • ステップ3
    気になる求人を検索・保存する

    希望の職種・勤務地・年収などの条件で求人を検索します。

    気になるものは「お気に入り」登録しておき、あとで比較・検討するのがおすすめです。

  • ステップ4
    応募→企業から書類選考の連絡を受ける

    応募した企業から、メールまたは転職サイト内のメッセージ機能で選考結果の連絡が届きます。

    書類選考を通過すれば、面接の日程調整へと進みます。

  • ステップ5
    面接(1〜2回)

    多くの企業では1〜2回の面接が行われます。

    在職中だと平日日中の面接は難しいので、少し遅めの時間にしてもらうなど相談してみましょう。

  • ステップ6
    内定・条件交渉・入社

    面接を通過すると内定の連絡が届きます。

    条件面に納得できれば承諾し、現職には退職の意向を伝えるタイミングです。

    入社時期を相談すれば、引き継ぎ期間を確保しながら余裕を持って転職できます。

若手・20代におすすめの転職サイト3選

転職サイトは数多くありますが、特に若手・20代の方におすすめのサイトを3つご紹介します。

リクナビNEXT|定番で求人数が豊富

リクナビNEXT_top

リクナビNEXTは、国内最大級の求人数を誇る転職サイトの定番です。

様々な業界・職種の求人が幅広く掲載されており、選択肢の多さが魅力です。

特に注目すべきは、グッドポイント診断などの自己分析ツールが充実していることです。

自分の強みを客観的に把握できるため、転職活動の方向性を定めるのに役立ちます。

また企業からのスカウト率も高く、思わぬ企業から声をかけられることもあります。

マイナビ転職|20代・未経験に強い

マイナビ転職_top

マイナビ転職は、第二新卒や未経験歓迎の求人が多く掲載されているのが特徴です。

20代の転職に特に力を入れており、若手向けの求人情報が豊富です。

女性向けの求人や地方求人にも対応しており、幅広いニーズに応えています。

また、転職フェアなどのリアルイベントも定期的に開催しており、直接企業の担当者と話ができる機会も提供されています。

doda|スカウト機能で自分の市場価値が見える

doda_top

dodaは、質の高いスカウトメールが届くことで知られています。

面接確約オファーなど、他のサイトでは見られない特別なスカウトもあります。

転職エージェントサービスも併設されているため、転職サイトとエージェントの両方の機能を一つのサービスで利用できるのも便利です。

職種別に特化した検索機能も使いやすく、効率的に求人を探すことができます。

初めての転職でよくある疑問とその回答

転職を考え始めた方から、よく抱きがちな疑問にお答えします。

まだ転職するか決めてないけど登録して大丈夫?

「転職を考え始めたタイミング」での登録は、むしろおすすめです。

今すぐ転職する予定がなくても、情報収集の手段として活用できます。

どんな求人があるのか、自分のスキルでどれくらいの年収が期待できるのかなど、転職市場の動向を把握するだけでも有益です。

スカウト機能を使えば、「今の自分の市場価値」を客観的に確認することもできます。

思わぬ企業から声がかかることがあるかもしれません。

社会人未経験でも登録していいの?

もちろん大丈夫です。

転職サイトには第二新卒やフリーター、既卒向けの求人も多数掲載されています。

学歴や職歴に自信がない方でも応募可能な、「未経験歓迎」「人物重視」の求人も豊富にあります。

まずは登録してみて、どんな求人があるかチェックしてみることをおすすめします。

登録したら勝手に応募されたりしない?

求人への応募は自分自身の操作が必要です。

勝手に応募されることはありません

スカウトメールが届いた場合も、返信するかどうかは任意です。

興味のないスカウトには返信しなくても問題ありません。

安心して登録し、自分のペースで転職活動を進めてください。

現職にバレない?

在職中に転職活動を進める際は、現職の業務に支障をきたさず、周囲に知られないよう配慮することが重要です。

以下の点に注意して活動を進めましょう。

  • 会社のメールアドレスやPCは使わない
  • 同僚や上司に相談しない
  • スカウト・レジュメ公開設定から現職をブロックする
  • 面接は有給や半休を上手に活用する

このような点に気をつけておけば、現職には知られずに転職活動することが可能です。

まとめ|転職サイトは「転職を考え始めた人」にこそ使えるツール

転職サイトは、「今すぐ転職したい人」だけのものではありません。

転職を考え始めた段階で積極的に活用したいツールです。

求人情報を眺めることで市場調査ができ、スカウト機能を通じて自分の市場価値を把握できます。

また様々な求人を見ることで、自分のキャリアの棚卸しにも役立ちます。

「転職活動は敷居が高い」と感じている方も、まずは無料登録から気軽に始めてみることをおすすめします。

情報収集から始めて徐々に転職活動の準備を進めていけば、理想のキャリアに近づけるでしょう。