【初心者向け】ブログのキーワード選定のやり方とは？記事での活用法も紹介！

この記事は、このような疑問を解決できる内容になっています。

初めてブログを開設したものの、検索上位を獲得するためにキーワードをどう活用すれば良いか困っている人は多いです。

この記事で紹介する方法を実践すれば、多くの人から読まれるブログにするためのキーワード選定のやり方がわかります。

キーワードをあらかじめ選定しておくことで、自分のブログで最も力を入れるべきキーワードがわかったり、記事ネタを次々と考えたりすることも可能です。

記事の前半部分ではキーワード選定のやり方を、後半では実際にキーワードを記事で活用する方法を解説しますので、じっくり読んでくださいね。

ブログでキーワード選定を行う理由

そもそもブログでキーワード選定を行うのは、主に以下の3つの理由があります。

それぞれ詳しく解説します。

検索需要のある記事を書くため

キーワード選定を行う最も重要な理由の一つに、多くのユーザーが知りたいことをテーマにした記事を書くためということがあります。

検索エンジンで上位表示されることを目指してブログを書く場合、検索需要のある内容にすることが重要です。

ユーザーがどんな検索をしているのかキーワードを調査せず、やみくもに記事を書くことは、需要のない記事を作るだけになります。

あらかじめキーワード選定を行ってどのキーワードがどれくらい検索されているのかを把握し、そのキーワードから想定できるニーズに答える記事を書くことで、ユーザーから読まれる記事を書くことができるのです。

ブログの専門性を高めるため

キーワード選定を行い、特定分野の関連キーワードを網羅的に攻めることで、Googleからその分野の専門家と認識されやすくなります。

結果、検索された際にブログが上位表示されやすくなります。

たとえば、「コーヒーブログ」を運営しているなら「コーヒー 豆」「コーヒー 入れ方」「コーヒー 器具」などの周辺キーワードをカバーすることで、「コーヒー」ジャンルに関する総合的な評価が高まりやすいです。

またキーワードを選定することで、より多くのユーザーを獲得したいテーマで戦略的に記事を書くこともできるようになり、専門性を高めていきやすいという効果もあります。

記事のアイデアを準備しておくため

ブログを運営していると、記事のアイデアが思い浮かばずに困ることがたびたびあります。

しかし、キーワードを選定することで大量のアイデアの種を見つけ、リスト化することが可能です。

後述する作業では、ツールを使ってキーワードを大量に洗い出す作業を行います。

ジャンルにもよりますが、数千〜数万個のキーワードを列挙していくため、自分一人では思いつかないキーワードを発見可能です。

整理さえしておけば、数多くのキーワードの中から一つ選んで順番に書いていくだけなので、記事のアイデアに困るということがなくなります。

結果、記事作成の効率も上がるでしょう。

キーワード選定のやり方を4つのステップで解説

ここでは、キーワード選定のやり方を初心者でも分かるように丁寧に解説します。

キーワード選定は以下の4ステップで行います。

1. ブログのメインキーワードを決める

まずはブログのメインとなるキーワードを決めます。

メインキーワードの考え方は簡単です。

たとえば、コーヒーに関するブログなら「コーヒー」、オンライン英会話なら「オンライン 英会話」、家の収納などを紹介するブログであれば「収納」などのように決めることができます。

ただし、広すぎるテーマの場合は「コーヒー 豆」や「コーヒー メーカー」のように、もう少し絞り込むのも効果的です。

メインキーワードを選ぶときには、ポイントが2つあります。

それは「検索ボリュームが多いキーワードを選ぶ」ことと「YMYL領域を避ける」ということです。

検索ボリュームが多いキーワードを選ぶ

検索ボリュームとは、キーワードが検索される回数のことです。

「検索ボリュームが少ないキーワード」=「検索需要が少ない」ということなので、多くの人から読まれるブログにするのは難しいです。

最低でも、月間の検索数が50,000以上はあるキーワードを選びましょう。

たとえば、「収納」に関するキーワードで「整理整頓」という言葉がありますが、「整理整頓」の月間検索数はおよそ15,000ほどです。

一方で「収納」という言葉の月間検索数は33,100と、より多くの検索需要が見込めます。

検索ボリュームの調査には、有料ですがキーワードプランナーやラッコキーワードなどを利用しましょう。

両者とも使えない場合、Ubersuggestというツールがおすすめです。

1週間無料で使用でき、検索ボリュームを確認することができますので使ってみてください。

YMYL領域を避ける

YMYLとは、「Your Money or Your Life」という言葉の略で、お金や人生などその人の重要な選択に関わるジャンルのことを指します。

たとえば、医療や法律、金融に関わる分野は資格や専門性を有する人が執筆したり、監修していたりしないと、検索上位に表示されにくいです。

YMYLに関するキーワードやジャンルは選ばないようにしましょう。

具体的には以下のようなキーワードがあげられます。

ジャンル	キーワード
健康	「治療法」、「薬」、「健康食品」、「栄養」、「ダイエット」など
金融	「投資」、「資産運用、「保険」など
法律	「離婚」、「相続」、「税金」など
政治	「選挙」、「社会福祉」など

ただし、資格保有者や監修となる人がいる場合は別です。

このような分野での検索エンジンにおける評価はかなり厳しいため、専門性がない限りYMYLに関わるメインキーワードやブログジャンルを避けてください。

2. 関連するキーワードを洗い出す

ブログのメインキーワードが決まったら、ツールを使って関連するキーワードを洗い出します。

ここでは「ラッコキーワードでのやり方」と「キーワードプランナーでのやり方」について説明します。

ラッコキーワードでのやり方

今回は有料プランに含まれる検索ボリューム表示は無しで説明します。

可能であれば、検索ボリュームが分かる有料の状態で行うのがおすすめです。

① まず、新規のスプレッドシートやエクセルファイルを開いてください。

② 続いてラッコキーワードにアクセスします。

③ メインキーワードを「キーワード検索」の入力欄に打ち込み、タブから「サジェストキーワード(Google)」を選び「検索」をクリックします。

④ メインキーワードに関する「サジェストキーワード」が表示されるので、これを「コピー」するか「CSV」で出力します。

⑤ ①で開いたスプレッドシートまたはエクセルファイルに貼り付けます。

⑥ 続いて、メインキーワードに深く関係するキーワードやブログで掘り下げたいキーワードを「検索欄」に再度入力し、検索します。

⑦ 出てきたサジェストキーワードをさらにコピーし、スプレッドシートまたはエクセルファイルに貼り付けます。

⑧ ⑥〜⑦を繰り返し行い、キーワードの合計数が10,000くらいになるまで続けます。

キーワードプランナーでのやり方

キーワードプランナーでも同様の作業を行うことが可能です。

キーワードプランナーでは、無料でおおよその検索ボリュームと共に洗い出すことができます。※キーワードプランナーの登録の際に、クレジットカードなどの情報が必要です。

① まずキーワードプランナーにアクセスし、「新しいキーワードを見つける」をクリック。

② メインキーワードを入力し、「結果を表示」をクリック。

③ 入力したキーワードに関係するキーワードが表示されるので、右上の「キーワード候補をダウンロード」をクリックし、「CSV」または「スプレッドシート」かを選び出力します。

スプレッドシートを選択すると以下のようなファイルがダウンロードされます。

C列が月間検索ボリュームです。

④ 出力したキーワードと検索ボリュームをシートにコピーします。

検索ボリュームが多い順に並び替えておくとわかりやすいです。

⑤ ラッコキーワードと同じように、掘り下げたい関連キーワードで同じ作業を繰り返します。

キーワードプランナーなら無料でもおよその検索ボリュームや、ラッコキーワードでは出てこない言葉を選定することも可能です。

キーワードの量が足りない場合や余裕があれば、2つのツールを両方使ってみてください。

3. ブログに不要なキーワードを削除する

キーワードを大量に洗い出したら、ブログに不要なキーワードを取り除きます。

以下の基準でキーワードを削除してください。

この作業は時間がかかるので、一気に終わらせようとするのではなく隙間時間を見つけて取り組んでも大丈夫です。

4. カテゴリーを整理する

最後に、残ったキーワードをカテゴリーごとに整理します。

たとえば、「コーヒー」をテーマにしたブログの場合、「コーヒー豆の選び方」や「コーヒーの淹れ方」、「コーヒーメーカー」、「ギフト」などのように分類できます。

カテゴリーの分け方は、ジャンルやブログのテーマによって異なるので正解はありません。

自分のブログに合わせて整理してください。

作成したカテゴリーごとに関係のあるキーワードをシートにまとめるとわかりやすいです。

カテゴリー分けの際のポイントとしては、以下の2つです。

あまりに狭すぎるカテゴリーにしてしまうと、カテゴリーにおける記事が少なくなってしまいます。

また、カテゴリー同士が被るとユーザーの混乱を招いてしまうこともあるので、棲み分けはしっかりと行いましょう。

カテゴリー分けの作業もかなり時間が必要なので、まとまった時間が取れない場合は記事を書きながら徐々に行っても構いません。

以上がキーワード選定の方法となります。

選定したキーワードから記事にするキーワードを選ぶ基準

キーワード選定はできたけど、どう記事作りに活かせば良いか分からないという方もいると思います。

続いて、選定したキーワードの中からどんな基準で記事を作成すれば良いか解説します。

基準となるのは、「検索ボリューム」と「クエリの種類」の2つです。

検索ボリューム

ブログ初心者やジャンルについての経験が浅い方へのおすすめは、初めは検索ボリュームが100〜1,000程度のキーワードを選んで記事を書くことです。

検索ボリューム	呼び方	特徴
10,000以上	ビッグキーワード	競合が多く、検索上位を獲得する難易度は高い上位表示できれば多くの集客が見込める
1,000〜10,000	ミドルキーワード	難易度、集客数ともに中程度
100〜1,000	ロングテールキーワード	初めてでも取り組みやすい上位表示できたとしても、集客数は少ない

100〜1,000程度の検索ボリュームのキーワードはロングテールキーワードと呼ばれていて、比較的文字数が少ない記事でも検索上位を狙いやすいです。

たとえば、「市販 コーヒー 豆 おすすめ」（月間検索数：約300）「コーヒー 淹れ方 アイス」（月間検索数：約500）などは初めてでも書きやすいでしょう。

3語以上で構成されているキーワードは、ターゲットユーザーと内容を絞りやすいのでおすすめです。

一方で、検索ボリュームが50,000〜100,000以上のキーワードはビッグキーワードと呼ばれ、検索上位を取ることでより多くのユーザーを集めることができます。

そのため、大手企業などもこのようなキーワードに力を入れることが多く、競合も増えるため難易度も高いです。

ブログ初心者の方は、ハードルの高いビッグキーワードよりもロングテールキーワードから挑戦することをおすすめします。

ただし、ブログ運営でユーザーにとって必要だと感じる内容であれば、検索ボリュームにこだわりすぎず、検索数が多いキーワードで記事を執筆しましょう。

クエリの種類

キーワード選びでもう一つ押さえたい基準は、クエリの種類です。

クエリとは、ユーザーが検索欄に打ち込む言葉のことで、ここではキーワードと同じ意味だと考えてください。

クエリは以下の4つの種類に分類できます。

それぞれのクエリの特徴と具体的な使用例は以下の通りです。

クエリの種類	特徴	具体例
Knowクエリ	ユーザーが何かを知りたいときに使用する言葉。疑問や悩みを解決したり、情報を探したりするときに使われる。	「コーヒー豆 種類」「iPhone16 スペック」「資格 勉強方法」など
Doクエリ	ユーザーが何かをしたいときに使用する言葉。自分が何か行動するための参考やヒントにする際に使われる。	「アイスコーヒー 淹れ方」「レシピ」「登録方法」「申し込み」など
Goクエリ	ユーザーが特定のサイトを訪れたいときに使用する言葉。固有名詞が使われることが多い。	「カルディ オンラインショップ」「TOYOTA」「Youtube」 など
Buyクエリ	ユーザーが何かを購入したいときに使用する言葉。「ショッピングサイト + 商品名」や「おすすめ」、「ランキング」などの単語が使われる。	「スタバ マグカップ」「空気清浄機 おすすめ」「インターネット回線 ランキング」など

選定したキーワードがどのクエリに該当するかを考え、自分のブログで記事にできるかを判断しましょう。

ブログで記事にすべきキーワードは、「Knowクエリ」「Doクエリ」「Buyクエリ」の3つです。

たとえば、「コーヒー」に関するブログで豆の選び方や淹れ方などの「Knowクエリ」を中心に発信するのが良いです。

アフィリエイトで商品紹介する場合、「おすすめのコーヒー豆」や「コーヒーミル ランキング」といった「Buyクエリ」で記事を書くことでユーザーに役立つ情報を提供できることもあります。

反対に「Goクエリ」は基本的に避けましょう。

「スタバ オンラインショップ」というキーワードを選んで記事を書いても、ユーザーはスタバのオンラインショップに訪問したいから検索しているだけで、そのブログが検索結果に表示されることはほとんどなく、仮に表示されたとしてユーザーが来てくれるかはわかりません。

このように選定したキーワードが、どのクエリに属するかを考えて記事にするべきかを判断します。

ユーザーニーズを考えるためにキーワードを活用する

選定したキーワードの中から、検索ボリュームやクエリの種類を基準にして1つ選んだら、そのキーワードからユーザーのニーズを考えます。

たとえば、「コーヒー 淹れ方」というキーワードからは、ユーザーが「コーヒーの淹れ方を知りたいんだな」と考えることができるので、「コーヒーの淹れ方を紹介する記事」を作成します。

ニーズを考える際のポイントは、ユーザーが実現したいことに必要な情報を網羅し、実質的な内容を検討することです。

「コーヒー 淹れ方」で検索したユーザーが記事を読んで最終的に実現したいのは、「美味しいコーヒーを自分で淹れること」です。

そのためには単に「ドリップの仕方」や「適切なお湯の量」などの説明だけでなく、「使用する器具」や「豆の挽き方」にも触れたり、よりわかりやすく説明するために「文字情報だけでなく画像や動画を使って説明」したりすることも必要になるでしょう。

このようにキーワードから想定できる、ユーザーの目的を叶えるために何が情報として必要かを考えます。

より詳しいニーズの考え方については、SEOの記事構成のやり方について解説した記事を投稿予定ですので、よければご覧ください。

記事中でのキーワードの使い方

記事中においても、キーワードをタイトル・見出し・本文でユーザーの読みやすさやわかりやすさを考えて使用します。

タイトルでのキーワードの使い方

タイトルには、キーワードを前半部分に自然な文章になるように必ず入れます。

検索ユーザーは検索結果で記事を見つけたとき、タイトルを通じて「この記事は自分の悩みや疑問に答えてくれそうか」を判断します。

その際、タイトルにキーワードを含めておくことで検索ユーザーに内容が伝わりやすくなるのです。

また、タイトル前半にキーワードを入れることで、検索結果画面で省略される可能性が少なくなります。

Googleの検索結果画面では、タイトルが長いものは後半部分を表示しないこともあるので、なるべく前半に入れましょう。

タイトルは、自然で魅力的なタイトルにすることが重要です。

不自然にキーワードを詰め込んだり、本文内容と乖離したりする使い方は辞めましょう。

見出し(H2、H3)でのキーワードの使い方

見出しには、ユーザーが記事内容を把握しやすくするという役割があります。

そのため、見出しは内容を適切に要約したものにし、無理にキーワードを含めるのは避けましょう。

ユーザーに意味が通じるよう自然な形で、キーワードや関連キーワードを含めるのがおすすめです。

本文でのキーワードの使い方

本文中では、記事のテーマを明確にするために冒頭でキーワードを自然に入れることが理想です。

また中盤・終盤にも読みやすさを損なわないよう、適度にキーワードを使用しましょう。

キーワードを何度も繰り返し使用することは、ユーザーを不快にさせることにつながりますので避けてください。

Googleのスパムに関するポリシー違反として見なされることもあり、検索順位の低下につながりかねません。
※参考：Googleが重要でないと考えること

あくまでもユーザーが読みやすい自然な文章を最優先することが重要です。

ブログで最初に書くのにおすすめの記事

最後にブログで最初に書くのにおすすめの記事を紹介します。

ブログで最初に書くべき記事は、自分自身の知識につながる記事です。

ユーザーにとって価値のあるものにすることは重要ですが、初めての記事は後々見てみると納得できないものになることも多く、後から削除したり非公開にしたりします。

そうなったとき自分の財産になるよう、少しでも自分の勉強になるようなことで記事を作りましょう。

たとえば、このブログではWEBライター転職を目指す人向けにアフィリエイトすることを前提にしていたため、転職について知識を増やせるように「WEBライター未経験の人が転職する方法について解説した記事」を選択しました。

自分自身が今持っている知識だけで完結できる内容よりも、学びを含んだ内容にしましょう。

ただし、完成度にはあまりこだわりすぎず、記事を書き上げることに力を入れてください。

まとめ | キーワード選定はブログを戦略的に育てるために重要

以上、キーワード選定のやり方について解説しました。

本記事のポイントは以下です。

このようにキーワードを選定し記事制作に取り掛かることで、戦略的かつ効率的にブログを運営することができます。

今までキーワードを意識してこなかったという人は、紹介した通りにキーワード選定を行ってから記事制作に取り組みましょう。