「知識なしでもWebライターになれるの?」
「Webライターを始める上で最低限必要なことって?」
「おすすめの勉強方法が知りたい!」

こんな疑問にWebライターとディレクションの両方を経験した筆者がお答えします。
結論、知識なしでもWebライターとして仕事を受けることは可能です。
ただしそれは誰でもできる単価が安いものに限られます。
知識なしの状態が続くと、他のライバルに仕事を奪われたり、未経験でも可能な案件にしか応募できなかったりと、あまり良いことはありません。
どうせ稼ぐなら高単価の案件を受けて、効率的に稼げる方が良いですよね。
そこで、この記事では以下のことを中心に解説します。
- 知識なしからWebライターを始めるための最低限の知識
- 高単価の案件を受けるために身につけておきたいスキル
- Webライターの知識をつけるおすすめの学習方法
記事で紹介する知識を身につければ、知識なしのままWebライターをしているライバルにはできない、高単価の案件にチャレンジすることができるようになります。
また記事の後半では、「副業で稼ぎたい人向けの手順」と「Webライターに転職したい人向けの準備」もそれぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
知識なしでもWebライターにはなれるが買い叩かれやすい

知識なしでWebライターになれる理由
知識なしでもWebライターとして稼ぎを得ることは可能です。
なぜなら、Webライターには特別な知識や資格が必要なく、文章を書くことさえできれば誰でもできる仕事だからです。
実際、クラウドソーシングなどでも知識がない人が受注できる案件はたくさんあります。
パソコンの基本的な操作ができ、物を調べて文章にすることができれば知識なしの状態でも案件を受けることが可能です。
しかし、そのような案件は単価が極端に低く、本当に誰でもできるようなものに限られます。
知識なしでは安く買い叩かれるのが現実
知識なしのライターが受けられるのは、文字単価にすると0.1円〜0.5円、3,000文字書いても300円〜1,500円程度です。
そこからシステム利用料が約20%、振り込み手数料も引かれると、雀の涙ほどの金額しか残りません。
Webライターは誰でもなれる分ライバルも多く、生成AIなどの発達もあって、知識がなければ安く買い叩かれてしまうのが現実です。
結果Webライターは続けるのが嫌になって、早々に辞めてしまうという人も多く存在します。
どうせ稼ぐなら、きちんと知識を身につけて単価の高い案件を受けられるようになって収入を増やしたくないですか?
ここからは、Webライターとしてより高い収入を得るために必要なことを解説します。
Webライターとはどんな仕事をする人なのか

まず前提知識として、Webライターの役割や目的、簡単な仕事内容を説明します。
Webライターの役割と目的
Webライターの役割とは、ある分野やテーマについて自分の知り得る情報を文章にし、その情報を必要としている人にWeb媒体を通じて提供することです。
媒体は、企業サイトやオウンドメディア(自社メディア)、個人ブログ、口コミサイト、SNS、動画のシナリオなどさまざまです。
目的はWebライターの種類によって多少異なりますが、できるだけ多くのユーザーをその媒体に集客することになります。
代表的なものとしては、検索エンジンで上位表示されることを目指して記事を執筆するSEOライティングがあります。
検索結果の上位に記事を表示させることによってできるだけ多くのユーザーにWebサイトを訪問してもらい、商品やサービス、会社やブランドなどに興味を持ってもらうことが目的です。
つまりWebライターは多くのユーザーをそのWeb媒体に集めることを使命としています。
詳しくは、Webライターの種類と役割を解説した記事を参考にしてください。
Webライターの仕事内容
Webライターが行う主な仕事は以下です。
- 構成作り
- リサーチ
- 執筆
- 校正
このような業務はクラウドソーシングでも数多く募集されていて、副業で行うことができます。
また経験を積むとこれらの業務に加えて、クライアントとの打ち合わせやWebサイトへの記事のアップ、記事の分析、リライト(書き直し)などの業務も行うようになります。
さらにレベルアップすると、他のライターさんへの仕事を振ったり、メディア全体の管理などを行ったりするディレクション業務を行うことも可能です。
より詳しく仕事内容を知りたい方は、Webライターの仕事内容について徹底解説した記事をご覧ください。
Webライティングを始めるために最低限必要な勉強

では、Webライティングを始めるために最低限勉強すべきことを解説します。
Webライターに最低限必要なのは以下の2つです。
- 文章作成スキル
- ポートフォリオ
文章作成
ここでいう文章作成のスキルとは、具体的に以下の3つを満たした文章が書けることです。
- 誰でもわかりやすい文章を書くこと
- 論理的に書くこと
- 誤字脱字や文法の誤りをなくすこと
順番に解説します。
誰でもわかりやすい文章を書くこと
Webライターの役割で説明した通り、Webライターは情報を知らない人にWeb上の文章を通じて情報を届けることを役割としています。
読者がそのテーマや分野について、どれほど前提知識や教養があるかわかりません。
検索キーワードなどから、想像をすることはできますが実際の読者の教養は不明です。
そのため、Webライティングではできる限り平易な言葉を使い、専門用語などを使わなくても理解できるように書く必要があります。
論理的に書くこと
Webライターの目的は読者に情報を届けて、その情報自体に価値を感じてもらったり、楽しんでもらったりして納得を得て、購買や潜在的な顧客になってもらうことです。
納得を得るためには、正確な情報を説得力を持って伝えないといけません。
そのために重要なのが、論理的な文章を書くことです。
「論理」と聞くと身構えてしまう人も多いかもしれませんが、あまり難しく考える必要はありません。
「論」は意見や主張を述べること、「理」=筋道や理由を表していて、論理的な文章とは、自分の意見を理由や根拠をもとに順序立てて説明することです。
何かテーマに対して、自分の考えを最初に述べてそれを補足する理由や具体例などを書くことで論理的な文章を構成することができます。
文章を書く時は、「結論」→「理由」→「事実や具体例」という型を使うことで、整理された読みやすい文章を書きましょう。
誤字脱字や文法の誤りをなくす
誤字脱字や文法の誤りは読者から信頼を失うだけでなく、クライアントからの信用も失います。
これは熟練のライターでもやってしまうミスで、初心者ならなおさらやってしまいがちです。
しかし、今は生成AIなどのツールを活用すれば、誤字脱字や文法のミスをかなり減らすことができます。
簡単なミスをしないことは基本的なことですが、全くミスのない文章を作成する人は意外と評価されやすいです。
文章を作成した後は、もう一度読み直して修正したり、ツールを利用したりして文章の誤りをなくしましょう。
ポートフォリオ
ポートフォリオとは、作品集のことです。
Webライターとしてのポートフォリオは、自分が書いた記事や文章になります。
クラウドソーシングの案件や転職の求人に応募するときには、ポートフォリオの提出を求められることがほとんどなので、準備するようにしましょう。
可能ならばブログを作って、記事を書きそれをポートフォリオとして利用してください。
副業としてWebライターをやりたい人は、「はてなブログ」や「note」などの無料ブログで構いません。
転職を目指す方は、有料にはなりますがWordPressを使ったブログを開設するのがおすすめです。
Webサイトの管理や更新をするためのツール。
ポートフォリオに記載するのは以下のような情報です。
掲載サイト:〇〇ブログ
記事タイトル:〜〜
記事URL:https://△△…..
執筆月:2025年4月
得意ジャンル:
ここで紹介した文章作成のスキルとポートフォリオがあれば、ひとまず未経験でも応募可能な案件には挑戦することができます。
さらに高い案件に応募するには、次に紹介する知識やスキルを身につけましょう。
高単価の案件を受けるために必要な知識やスキル

より高単価の案件を受けるために必要な知識やスキルは以下の3つです。
- SEO
- WordPress
- 営業力
SEO
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことで、検索エンジンにWebサイトを適切に評価してもらうための施策のことです。
SEOに対する理解を深めると、自分の書いた記事を検索エンジンで上位表示させることが可能になります。
Webライターの目的はより多くのユーザーを集客することで、記事を検索上位に表示させることができればその目的を達成しやすいです。
またクライアントとしても、記事を上位にすることを目指して発注しています。
検索上位を獲得する力があることを示すことができれば、自ずと単価も上がっていくでしょう。
WordPress
WordPressは、Webサイトを管理したり更新したりするためのシステムの一つです。
<WordPressの画面>

Webライターが書いた記事もこのWordPressを使ってアップします。
WordPressを使えるようになれば業務の幅が広がるので、仕事を任せてもらいやすいです。
その分、報酬の高い案件を受けやすくなります。
WordPressに関する知識は奥が深いですが、操作は初心者でも簡単にできるようになっています。
<WordPressで記事を投稿するための画面>

Webライターとして、高い収入を得たい人はWordPressブログを作るのもおすすめです。
WordPressブログの始め方を解説した記事もありますので、よければ参考にしてください。
営業力
高単価の案件に採用されるためには、営業力も重要です。
高単価の案件はライバルが多く、競争がさらに激しいため、その中で自分が採用されるだけのアピールをしなければなりません。
自分を営業することが必要になるので、営業力も磨きましょう。
ただし、Webライターにこれから挑戦するという人は自分が取り組める案件で実績を増やしつつ、これまでの経験をアピールするのが良いでしょう。
例えば、看護や医療などの資格や経験がある場合、専門的な資格となるのでアピールの材料になります。
Webライティングの経験がないからアピールしないのではなく、これまでの経験をどう活かせば自分をPRできるかがWebライターの営業として大切です。
おすすめの学習方法

続いて、紹介した知識やスキルを身につけるためにおすすめの学習方法を紹介します。
主な方法は以下の3つです。
- 検索エンジンで調べる
- Googleの公式ページを熟読する
- 本を読む
検索エンジンで調べる
Webライティングに必要な知識を身につけるために最もおすすめの方法は、検索エンジンで調べることです。
Webライターという仕事が生まれてから時間がたった現在、ほとんどの情報を検索エンジンで手に入れることができます。
今までにWebライターに挑戦した人の成功体験や失敗の経験も知ることができますし、自分と似たような経歴を持つ人を見つければロールモデルにすることも可能です。
また、検索エンジンで調べることはWebライターとしてリサーチ業務をするための訓練にもなります。
分からないことがあれば、まずは検索エンジンで調べるということをクセにしましょう。
Googleの公式ページを熟読する
特にSEOについては、Googleの公式情報を読むのがおすすめです。
世界の検索エンジンシェアの90%を占めるGoogleの出す情報は、最も信頼できます。
たとえば、以下のページはWebライティングに取り組む上で非常に参考になります。
検索して出てきた記事が本当に正しいのか調べたい時や、より正確な情報を知りたい時はGoogleが出している情報を確認するのがおすすめです。
ボリュームも多く、専門用語も多いので時間を見つけて、調べながら熟読してください。
本を読む
一気に知識を身につけたい人は、本を読むこともおすすめです。
入門書や体系的にまとめた本を2〜3冊購入して勉強しましょう。
ただ本で学習する際に気をつけないといけないのは、最新の情報が書かれている本を選ぶことです。
Web系の知識は移り変わりが早く、2〜3年前の情報も今では全く通じないということもあります。
本を購入する際は、最新のものかどうかを確認してから買うようにしてください。
副業でWebライターとして稼げるようになるには

副業でWebライターとして稼ぐためには以下の手順で進めてください。
- 無料ブログを作る
- 記事を書く練習をする
- ポートフォリオを作る
- クラウドソーシングに登録する
- プロフィールやポートフォリオを登録する
- 案件に応募する
1. 無料ブログを作る
まずは無料ブログを作って、基本的な文章作成能力を身につけてポートフォリオを作るための準備をしましょう。
副業であれば無料ブログで十分です。
無料ブログにはさまざまな種類がありますが、「はてなブログ」や「note」がおすすめです。
まずは自分のアカウントを作ってください。
2. 記事を書く練習をする
ブログに登録したら早速、記事を書きましょう。
初めはテーマは自分の好きなことや趣味、仕事で経験したことなどなんでも構いません。
ただし日記のような出来事を羅列するような書き方は避けて、読者が読んで役立つ内容にしましょう。
おすすめなのは、自分の興味があることや精通している分野で、初心者向けに丁寧に解説するような記事です。
3. ポートフォリオを作る
2〜3記事書くことができたら、納得のいく記事をもとにポートフォリオを作成します。
ポートフォリオの書き方は上記で紹介した通りです。
4. クラウドソーシングに登録する
ポートフォリオができたら、クラウドソーシングに登録します。
クラウドソーシングで代表的なサービスは、以下の3つです。
- crowdworks
- ランサーズ
- ココナラ
ひとまず、この3つに登録しておきましょう。
5. プロフィールやポートフォリオを登録する
続いてプロフィールやポートフォリオを記載します。
プロフィールやポートフォリオは自分をアピールするために非常に重要です。
実名を出す必要はありませんが、可能な限り自分の人となりを知ってもらうことができるよう情報を埋めましょう。
書き方が分からないという方は、他のユーザーのアカウントを参考にして書いてみてください。
6. 案件に応募する
プロフィールとポートフォリオが埋まったら、自分にできそうな案件に応募してみましょう。
クラウドソーシングでは、初心者向けや未経験歓迎の案件がたくさんあります。
報酬は低いですが、初めは実績を作るのが大事です。
自分の作業できる時間で対応可能な範囲で、仕事に応募しましょう。
最初はなかなか案件に採用してもらえることが少ないので、どんどん挑戦しましょう。
Webライターに転職するための方法

Webライターとして転職を考えている方は、以下のように準備を進めることをおすすめします。
- WordPressブログを開設する
- ブログのジャンルを決める
- 20〜30記事ほど書く
- ポートフォリオにまとめる
- 求人に応募する
WordPressブログを開設する
Webライターに転職したい場合、WordPressブログを運営していることが求められることが多いです。
その上で、どのレベルの記事を書けるのかなどを採用で判断されます。
Web系の業界での勤務経験があれば、WordPressを使えることが多いので、ブログ運営は必須ではないかもしれません。
もし異業種から転職するなら、少しお金がかかりますがWordPressブログを作りましょう。
WordPressブログの開設にかかる費用は、10,000円〜15,000円ほどです。
WordPressブログの始め方を紹介した記事を参考にしてください。
ブログのジャンルを決める
ブログを立ち上げるとともに必要なのがジャンル決めです。
初めてWebライターに挑戦する場合、最初はジャンルに特化しない雑記ブログをおすすめします。
なぜなら、特化ブログにしてしまうと初心者のうちは書くテーマが思いつかず、どんな記事を書くのが良いのか迷ってしまうからです。
それよりも、自分の好きなことや興味関心があること、趣味、これまでの仕事の経験など、さまざまな材料を活かすようにした方が書きやすいでしょう。
どうしても特化ジャンルブログにしたい方は、特化ジャンルにしましょう。
ブログジャンルの選び方について解説した記事もありますので、ジャンル選びの参考にしてください。
20〜30記事ほど書く
WordPressブログを開設できたら、記事を書いていきましょう。
執筆する際はただテーマを考えて書くだけではなく、検索エンジンで上位表示すること目指しましょう。
ポイントはユーザーが検索しそうな言葉を想定し、ユーザーが必要としている情報を付加価値をつけてまとめることです。
初めのうちは難しいかもしれませんが、何度も挑戦することでコツがわかってきます。
ポートフォリオにまとめる
記事が溜まったらそれらをポートフォリオとしてまとめます。
できれば、ブログサイトにポートフォリオページを作成して、それを見せられるようにすることがおすすめです。
ポートフォリオに記載しておきたい情報としては以下の内容です。
- プロフィール
- 経歴
- 得意ジャンル
- 執筆経験のあるジャンル
- 執筆した記事
もし、上位表示を取れた記事があれば、そのことも記載しておきましょう。
求人に応募する
記事もある程度書けて、ポートフォリオができあがれば転職サイトなどで興味のある求人を探して応募してみましょう。
転職活動を初めてするのであれば、自分で探すだけでなく転職エージェントを活用することもおすすめです。
転職エージェントを利用することで、下記のサポートを受けることができます。
- 履歴書の添削
- 面接対策
- 自分に合った求人の紹介
もちろん、エージェントの利用は無料です。
下記に代表的な転職サービスを紹介していますので、気になったところに登録してサービスを受けてみてはいかがでしょうか?
以上、知識なしでWebライターになれるのかということについて、解説しました。
当ブログではWebライター転職に役立つさまざまな情報をお届けしています。
ぜひ他の記事も読んでみてください。