副業でWebライターを始めるには？現役ライターがロードマップを完全解説！

今回はこのような疑問にお答えします。

Webライターは、特別な資格や学歴がなくても始められる仕事です。

しかしその分ライバルも多く、思うように稼げずに挫折する人も少なくありません。

ですが、一度Webライティングのスキルを身につけてしまえば、大きな武器になります。

何か事情があって自宅でも始められる仕事を探している方もいるでしょう。

この記事ではそうした働き方を望む人に向けて、副業Webライターのメリットやデメリット、必要な知識やスキル、学習方法などを丁寧に解説しています。

最後には、完全未経験からでも稼ぐ手順をロードマップにしてまとめていますので、Webライターの仕事に挑戦したい人はぜひ参考にしてください。

Webライターとして副業で3万円稼げるようになるためのステップ一覧

未経験から、Webライターとして月3万円を稼ぐためにやることは以下の通りです。

やるべきことは多いですが、ひとつずつ確実に取り組めば副業として収入を得られるようになります。

月3万円はひとつの目標にすぎず、スキル次第では転職やブログ運営でそれ以上の収益を上げることもできます。

まずはWebライターという働き方が自分に合っているかを判断するために、次の章でメリットとデメリットを理解しましょう。

副業でWebライターをするメリットとデメリット

メリット

副業でWebライターをするメリットは以下の通りです。

順番に解説します。

未経験から誰でも始められる

Webライターは資格や学歴が不要で、文章を書くことができれば誰でも挑戦できます。

クラウドソーシングには、20代から60代まで幅広い世代のライターが活躍しています。

本業に活かせるスキルが身につく

Webライティングを通じて身につく「わかりやすく伝える力」は、メールや資料作成など日常業務でも活かせます。

文章力が上がることで、ビジネス全体のパフォーマンスも向上します。

努力次第で大幅な収入アップが見込める

Webライターとしての腕前を上げれば、大きく収入をあげることも可能です。

たとえば、Webライティングのスキルはブログなどでも活かすことができ、アフィリエイトなどに取り組むことで、大きな収益を生むこともできます。

個人ブログを立ち上げて記事を書き溜めれば、その記事が資産になります。

かなりの努力が必要ですが、Webライターはこのように大幅な収入アップも見込める職業なのです。

デメリット

副業でWebライターをするデメリットには、以下のようなものがあります。

最初は稼ぎにくい

Webライターは誰でも挑戦しやすい分、実績と経験がない最初は採用されにくいです。

また案件を取ることができたとしても、報酬も低単価のものが多いです。

文字単価にすると、0.1円〜0.5円くらいのものも珍しくありません。

これだと3,000文字を書いても高くて1,500円です。

このように初めは頑張って仕事をしたとしても、報酬額が低いということを理解しておく必要があります。

納期がある

Webライターの仕事では、「記事をいつまでに提出してください」という期限が設定されます。

いわゆる納期ですが、これは制作物を納品する必要があるため受け入れるしかありません。

本業の仕事が忙しいと深夜に作業したり、休日も必死に働いたりすることもあります。

納期を守らなければ信頼を失うため、スケジュール管理と自己管理が重要です。

自分に合う案件に出会うのが難しい

始めたばかりの頃は、希望するジャンルで書けないこともあります。

たとえ経験を積んでも、クライアントの要望に応じた記事を書く必要があるため、必ずしも自分の好きなテーマとは限りません。

自分の表現を自由に発信したいなら、個人ブログやSNSでの発信がおすすめです。

ここまででメリットとデメリットが把握できたら、Webライターの仕事内容や準備、学習方法について具体的に解説していきます。

副業Webライターの仕事と業務内容

副業でWebライターを始めたいと考えている方に向けて、どんな仕事があるのか、具体的な業務内容も含めて解説します。

副業でWebライターが対応する仕事の種類

一口に「Webライター」と言っても、その仕事内容は多岐にわたります。副業で取り組むことができる主な仕事には、以下のようなものがあります。

この中でも、企業サイトやブログ向けの記事作成が、副業初心者にはもっとも取り組みやすい仕事です。

理由は、基本的にインターネットで調べた情報をもとに自宅で完結できる業務が多く、取材や外出を求められるケースが少ないためです。（※一部、取材系案件もあります）

また、こうした案件はクラウドソーシングでも常に需要があり、未経験者でも比較的始めやすい傾向があります。

Webライターの主な業務内容

Webライターの仕事は、以下の3つの工程で構成されます。

それぞれ簡潔に解説します。

①リサーチ：正確な情報を集める

リサーチとは、記事を書くために必要な情報を集める作業です。

副業の場合、主にインターネットや書籍などから情報収集を行います。

本業などで詳しい分野がある人は、リサーチを最小限にできることもありますが、多くの案件では未知のテーマを扱うため、正確で信頼できる情報を集める力が求められます。

② 構成作り：文章の骨組みを設計する

構成作りは初めての人には難しく思われるかもしれませんが、いわば記事の「設計図」を作る作業です。

テーマやキーワードから読者のニーズを推測し、それをどの順番で伝えるかを決めていきます。

たとえば、「Webライター 副業」というキーワードで検索してきた読者が求める情報は、次のようなものが想定できます。

このような情報をもとに、「どの順で書くか」「どこまで書くか」を事前に整理します。

なお、案件によっては構成作りのみを依頼される場合もあります。

構成作成スキルは、単体でも収入につながる重要なスキルです。

③文章執筆：読者に伝わる文章を書く

構成が固まったら、実際に文章を書いていきます。

集めた情報と構成に沿って、読者にとってわかりやすく・読みやすい文章を意識しましょう。

執筆中に追加のリサーチが必要になることもあるため、工程の順番にこだわりすぎる必要はありません。

文章作成のポイントや具体的な書き方は、「副業Webライターに求められるスキル」の章で詳しく解説します。

以上が、Webライターの仕事と作業内容です。

Webライターを始めるために用意するもの

Webライターを始めるために必要なのは、パソコンと安定したインターネット環境です。

パソコンのスペックは高くなくても問題ありません。

文章作成がメインのため、一般的な処理能力があれば十分です。

ただし、古いパソコンを使う場合は動作が遅く、作業効率が下がることがあります。

また、ネット環境が不安定だと情報収集や納品時にストレスがかかるため、事前に速度や安定性をチェックしておきましょう。

一方、近年ではGoogleドキュメントやスプレッドシートでの納品も増えてきています。

Wordが使えなくても、その案件に応募しなければいいだけなので大きな支障はありません。

なお、Googleドキュメントなどを利用するにはGoogleアカウントが必要です。

未取得の方は、あらかじめ作成しておくと便利です。

Webライティングに必要なSEOの基礎知識と学習方法

SEOとは？

Webライターとして仕事をするうえで、SEOの基本知識は欠かせません。

SEOとは、Googleなどの検索エンジンで自分の書いた記事を上位に表示させるための施策のことです。

検索エンジンは、「ユーザーにとって有益な情報」を評価基準とするため、SEOの考え方を理解することでより価値のある記事が書けるようになります。

ちなみに、Googleは検索エンジンの世界シェア約90%を占めており、Yahoo! JAPANもGoogleの検索エンジン技術を採用しています。
※statcounter-GlobalStats2024年のデータを参照

つまり、Google基準で書くことが、ほとんどの検索エンジンで通用するということです。

SEOについて詳しい解説は、Webライターに知っておくべきSEOという記事をご覧ください。

Webライティングの学習方法

SEOを含めたWebライティングの勉強方法は、主に以下の3つです。

1. Google公式サイトを読む

SEOはGoogleが提唱したものなので、Googleが発信している情報を読んで理解することを一番おすすめします。

以下の2つは初心者でも必ず目を通したい資料です。

ただし、Googleの文書は専門用語が多く難しいこともあるので、解説記事やブログなどを併用して読み進めるのが現実的です。

2. 検索エンジンやYoutubeで調べる

次に有効なのが、検索エンジンやYouTubeを活用する方法です。

Webライターに必要な情報はネット上に多数公開されています。

わからないことがあれば、まずは実際に自分で検索して調べる習慣をつけましょう。

これは読者の検索ニーズやキーワード意識を育てる訓練にもなります。

動画のほうが理解しやすい方は、YouTubeもおすすめです。

検索するときの注意点として、自分が見たサイトの情報が本当に正しいのかを確認しながら勉強することをおすすめします。

同じようなことを言っているけど、Googleの言っていることと微妙に違うなどということも頻繁にあるので、根拠やデータがあるのかなど含めて調べてみてください。

3. 書籍や講座で学ぶ

上の2つに加えて書籍や講座なども一つの勉強方法として考えられます。

書籍については、入門書やWebライティングについて全般的に書かれている本などを2〜3冊購入してみるのが良いでしょう。

ただSEOやWeb系の情報は、数年経つと変わるものも多いので購入するときは最新版のものであるか確認することをおすすめします。

また、どうしても自分1人で学ぶのが難しいという方は講座に参加してもいいかもしれません。

ただ、参加費10万円というような高額なものもあり、副業すると参加費を回収するのに数ヶ月かかる可能性もあるのであまりおすすめはしません。

そのため、初心者のうちはまず無料でできる学習法（検索・動画・公式情報）をメインにすることをおすすめします。

副業Webライターに求められるスキル3つ

副業でWebライターとして活動のに最低限身につけておきたいスキルは以下の3つです。

ここでは、具体的なテクニックも交えながら紹介します。

文章作成スキル

Webライターにとって、文章力は基本中の基本です。

まずは、Webライターに必要な文章力とはなんなのか解説します。

Webライティングで求められる文章力とは？

文章作成に必要な要素としては、論理的な文章作り、語彙力、表現力などがあげられますが、Webライティングで最も重要なのは、ユーザーが求める情報を、効率的に、わかりやすく伝える力です。

なぜなら、Webユーザーは本のようにじっくり文章を読むのではなく、短時間で必要な情報だけを得ようとする傾向があるからです。

多くの場合、情報を探す時間は数分、時には数秒で終わります。

このような読み手に向けて文章を書くには、以下のようなユーザーに伝わりやすい文章を執筆することが有効です。

ユーザーに伝わりやすい文章構成「PREP法」

具体的な文章作成の型としては、PREP法がおすすめです。

PREP法とは、以下の順番で文章を書く手法

この順序で書くことで、読者にとって最も知りたい「結論」が冒頭で提示され、その後に理由や根拠が補強されるため、理解しやすく、説得力のある文章になります。

使用例としては以下のようになります。

かなり端的な使用例ですが、このように文章を構成すると言いたいことが読者に伝わりやすく、納得してもらいやすくのではないでしょうか。

ポイントとしては、以下の3つが大切です。

冒頭の結論と最後の結論は、多少異なる言い回しでも問題ありません。

むしろ、言い換えることで読者の印象に残りやすくなります。

PREP法以外にも構成方法はありますが、まずはこの型を使って何度も練習してみることをおすすめします。

繰り返すことで自然と文章力が養われます。

SEOを踏まえたコンテンツ作り

次に必要なのは、SEOを意識したコンテンツを作る力です。

SEOとは「ユーザーファーストの実現手段」

SEOというとテクニカルな印象を受けますが、本質は「ユーザーの役に立つコンテンツを作ること」です。

検索ユーザーが抱える悩みや知りたいことを、わかりやすく、網羅的に、信頼性高く解決することが求められます。

有益なコンテンツの要素

Googleが推奨する「ユーザー第一のコンテンツ」には、次のような要素が含まれます。

上記の要素は、有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成のページで詳細に紹介されています。

これらの点を意識することで、SEOにも強い、質の高いコンテンツを制作できるようになります。

最初からすべてを完璧にこなすのは難しいかもしれませんが、少しずつでも意識して実践していくことが成長への近道です。

情報収集力（リサーチスキル）

Webライターは、必ずしも自分の得意分野や経験のあるジャンルだけを書くとは限りません。

むしろ、未知のテーマを扱うことの方が多いです。

そのため、信頼性の高い情報を調べて正しくまとめるスキルが求められます。

良質な情報を集めるために、以下のようなことを行いましょう。

こうした積み重ねが、読者から信頼される記事づくりに繋がります。

情報の裏付けを怠らず、出典を明示するクセをつけておきましょう。

完全未経験から副業Webライターで稼ぐためのロードマップ

ここからは、副業でWebライターとして案件を受注し、報酬を得るまでの流れをロードマップにして具体的に紹介します。

月3万円を稼ぐための単価のアップのコツ

最後に月3万円を稼ぐために、報酬や単価の上げ方を紹介します。

全力で仕事に取り組む

案件に採用されたら、まずはその案件でクライアントの期待を超えられるよう、丁寧に全力で取り組んでください。

結果、継続を提案されることがありますし、単価や文字数などの条件で折り合わなければいったん別の案件を探しても良いでしょう。

この時に単価の交渉ができそうでしたら、交渉するのも良いです。

余裕があれば、作成したポートフォリオを改善することもおすすめです。

より報酬の高い案件で採用してもらえる可能性が高くなります。

高単価の案件に応募する

実績が数件作れたら、今よりも高単価の案件に応募してみましょう。

最初の案件が0.1円なら0.5円のものに、0.5円スタートなら1円のものにという具合です。

高単価の案件に応募して新たに採用してもらえれば、既存の案件の報酬を交渉する材料にもなります。

サービスを出品する

もし案件に応募してもあまり採用されないという場合は、自らサービスを作って出品するのも一つの手です。

ランサーズやココナラでは、自分のサービスを作ることができます。

たとえば、以下のようなサービスを作ってみましょう。

サービス出品のメリットは、自分の希望する価格で商品を出せることです。

何度も案件に応募する負担も減りますし、待っていれば依頼が来るかもしれません。

価格設定や内容を工夫することで、報酬アップに繋がるチャンスが広がります。

安定して収入を得たい場合は就職や転職もあり

以上、Webライターとして副業で稼ぐための方法を紹介しました。

ここでは副業だけに絞って解説しましたが、個人で仕事を取れる実力があれば、Webライターとして転職するチャンスもあります。

企業に就職すると安定した収入が手に入るというメリットもあるので、もしWebライターの仕事が合っていたり、挑戦してみたいと思ったりした人は転職も考えてみてはいかがでしょうか。

下記にWeb系の求人が多い、転職サービスを掲載します。

よければご覧ください。