「Webライターになるのはやめとけ…」
Webライターになりたくて調べたことがある人は、こんな言葉を目にしたことがあるでしょう。
こう書かれているとWebライターを目指そうとしている人は、ついつい気になってしまいますよね。
今回の記事では、なぜWebライターはやめといた方がいいと言われるのか、実際Webライターに向いていない人の特徴を現役ライターの私が考察して紹介します。
最後にはWebライターで失敗しないための対策も解説しますので、悩んでいる人は参考にしてみてください。
「Webライターはやめとけ」そう言われる理由とは?

「Webライターはやめておいた方がいい」
そう言われる理由は、Webライターをしている筆者からすると以下の2つの理由があると思います。
- 個人で始めると最初は収入が低い
- 仕事が増えると納期に追われてストレスが増える
それぞれ詳しく説明します。
個人で始めると最初は収入が低い
フリーランスや副業など個人でWebライティングの仕事をすると、初めはびっくりするほど報酬や単価が低いです。
以下の3つがその原因としてあげられます。
- Webライターという職業が誰でもなりやすい
- 競合やライバルが多い
- 慣れるまで記事作成に時間がかかる
たとえば、クラウドソーシングサイトでWebライティングの案件を探してみると、3,000文字の記事作成が文字単価1円、報酬3,000円で募集されています。
この仕事に採用されたとして、初めて記事を書くのに慣れてないと構成も含めて5〜6時間くらいはかかるでしょう。
その後、システム利用料や銀行振込の手数料が引かれて手元に残るのは2,000円くらいで、時給に換算すると250円です。
未経験から自分で稼げるようになるのは素晴らしいことですが、低い報酬額では誰でもモチベーションを落としてしまいます。
実績と経験を積み重ねることで報酬を上げることは可能ですが、何せWebライターは参入障壁が低いため、仕事を取り続けるのも難しいです。
このようにWebライターを始めたばかりの人に待ち構えている壁がかなり高く、そこでつまづいてしまった人や失敗してしまった人が、「Webライターはやめとけ」と言っているのでしょう。
納期に追われる働き方
またWebライティングを長年経験している筆者の私も、Webライターはやめておいた方がいいと考えることもあります。
その理由は、仕事が増えると納期に追われてストレスがかかるからです。
経験を積むと仕事が増え、報酬も高くなることは良いことです。
しかし、その分求められる記事の質も高くなります。
形あるものを仕上げて納品する仕事である以上、設定される納期を守って仕事をこなす必要があります。
納期を守れないと信頼も失うので、締切が重なったり月末になったりするとプレッシャーがかかるのです。
このプレッシャーがある状態で、複数の仕事をこなすことに対して非常にストレスがかかります。
自己管理ができず、やり切ることができなかったWebライターはたくさんいるでしょう。
経験者が言う「Webライターはやめといた方がいい」というのは、大変な思いをしたことがあるWebライターからのアドバイスでもあります。
このようなことを踏まえると、Webライターに向いていない人の特徴も明らかになります。
続いては、Webライターに向いていない人を紹介します。
こんな人はWebライターに向いていない!特徴10選

Webライターに向いていない人は以下のような人です。
- 文章を書くのが苦痛な人
- すぐに稼げると思っている人
- 自己主張が強い人
- 大雑把で細かいことを気にしない
- 色々なことに好奇心を持てない
- 自分の好きなことを書きたい
- 納期のある仕事が嫌な人
- 自己管理能力がない人
- じっと作業するのが苦手な人
- コミュニケーション取りながら仕事をしたい人
それぞれ解説します。
1. 文章を書くのが苦痛な人
まず大前提として、文章を書くのが苦痛な人は向いていないです。
Webライターは書くことがメインの仕事となります。
ですので、そもそも文章を書くことが辛いという人は他の仕事を考えた方が良いでしょう。
しかし、文章を書くのが好きだったり、うまく書けたりする必要はありません。
それは文章作成の技術を学ぶことで、執筆が上達する可能性があるからです。
私も小中学生の頃は作文などが苦手でした。
でも文章の書き方を学んでからは楽しく記事を作れるようになり、今ではWebライターを続けています。
文章を書くのは苦手だけど挑戦したいという人は、文章作成の方法を学ぶところからチャレンジしてみましょう。
2. すぐに稼げると思っている人
Webライターという職業は特別な資格が必要ない分、誰でも挑戦しやすいです。
個人で仕事を獲得しようとするとライバルが多く、初めは報酬の低い案件しか採用されません。
法律や医療関係の仕事などの経験があって専門性があれば、それを活かして受注できる可能性があるので話は変わってきますが、特に専門性がないと最初は仕事を受注することすら難しいです。
そのため、Webライターを始めてすぐは稼げません。
Webライターになればすぐに稼げるという人はやめておきましょう。
3. 自己主張が強い人
自分の意見を通そうとしてしまう人もWebライターには向いていません。
なぜならほとんどの場合、自分の書いた文章に修正や指摘が入るからです。
個人ブログでもない限り、Webライターはクライアントの要望通りの記事を納品することになります。
その時に、「私はこう思うからこう書いたんです」と主張してもクライアント側からすれば面倒なだけです。
よっぽど事実やデータに反することでない限り、発注者側の満足するものに仕上げる必要があります。
そのため我が強い人はWebライターには向いていません。
反対に、素直で柔軟な人は指摘や修正もすんなり受け入れやすいので、Webライターには向いていると言えます。
4. 自分の好きなことを書きたい
自分の好きなことを書きたいという人もWebライターには向いていません。
Webライティングには、ユーザーや読者に役立つ情報を伝えるために記事を書くことが求められるからです。
自分が好きなことを書いても、ユーザーのニーズがなければ検索されませんし、記事にも辿りつきません。
元々読者が一定数いたとしても、読者の興味がなければブラウザを閉じられます。
Webライターは、検索されるキーワードから読者の悩みや困りごとを理解し、価値のある情報を届けるという目的を持っています。
自分の好きなことを書くこととは基本真逆の仕事なので、そのような人は個人ブログで書きましょう。
5. 色々なことに好奇心を持てない
興味関心の幅が狭く、あまり色々なことに対して好奇心がない人はWebライターに向いていません。
なぜなら、Webライターとして請け負う仕事のほとんどが自分の知らないことで、情報を集めて詳しくなる必要があるからです。
もちろん経験のあるジャンルを書ければ、それが一番良いです。
しかし、ライティングを始めたばかりの人はそうも行きません。
これまで自分とは関わりのなかった分野について調べて書く以上、興味を持てることが重要です。
そのため、好奇心が少ない人はWebライターには向いていないでしょう。
6. 大雑把で細かいことを気にしない
大雑把で細かなことまであまり気にならない人もWebライターには向いていません。
記事作成の仕事では細部の正確性が重要になるからです。
書いたことが本当なのかはもちろん、誤字脱字や文法の誤りがあるとユーザーから信用されません。
細かい点をおろそかにしたままにすると、修正や指示に時間が取られるためクライアントも仕事を頼みたくなくなります。
私もWebマーケティングの会社で働いていた時に、外部のライターさんに文章作成をお願いすることがありましたが、誤字や脱字が多く正確さが無いライターさんを上司に報告して、もうその人に仕事を依頼することをやめたことを覚えています。
このパターンは本人に自覚がないことが多く、発注者側が困って仕事がなくなることが多いです。
7. 納期のある仕事が嫌な人
Webライターの仕事は、納期があるものがほとんどです。
明確な締切があるので何かに追われて仕事をするのが嫌な人や、仕事の時間に制限をかけられるのが苦手な人は、Webライターには向いていないでしょう。
ただ納期を守ることができれば、他は自分のペースで仕事を進めることができます。
8. 自己管理能力がない人
納期がある仕事なので、自己管理能力がない人にも向いていません。
上記で作業のペースは自分次第で調整できると説明しました。
しかし、自由に作業を進められる分、自分で仕事のスケジュールを管理する必要があります。
また仕事が増えすぎて手に負えないということに陥らないためにも、自分のできる範囲で仕事を受注しなければなりません。
自分の能力や稼働時間、スケジュールなどきちんと自分で管理することができなければWebライターとして続けていくのは難しいです。
9. じっと作業するのが苦手な人
Webライターというだけあって、この仕事はほとんどパソコンに向かって作業します。
ですので、じっと机に座って作業をすることが苦手な人にはWebライターの仕事は向いていません。
じっとしていられない人、とにかく体を動かすことが好きな人にとっては不向きな仕事と言えるでしょう。
また首や肩、背中も凝って運動不足にもなりがちなので、健康管理も大事です。
10. コミュニケーションを取りながら仕事をしたい人
Webライターの作業は1人でやるものがほとんどです。
取材やクライアントとの打ち合わせ、会社で仕事をしている場合には上司や同僚と話すこともあります。
しかし、基本的には1人で完結する仕事が多いので、コミュニケーションの機会は他の仕事に比べると少ないです。
ですので、人と話すのが好きでそういう仕事がしたい人には、あまりWebライターはおすすめできません。
以上、Webライターはやめておいた方がいい理由や向いていない人について説明しました。
反対に、Webライターに向いてる人の特徴をまとめた記事もありますのでよければご覧ください。
否定的な情報ばかりお伝えしたので、続いてWebライターを目指している人が失敗しないためにできる対策を紹介します。
Webライターで失敗しないためにできる対策5つ

Webライターになりたい人が、失敗せず続けていくためにできる対策には以下のようなことがあります。
- スモールステップで始める
- 案件は徐々に増やす
- 修正や指摘を成長のために受け入れる
- テストライティングで疲弊しない
- 悪質なクライアントの存在を理解する
スモールステップで始める
これからWebライターになろうと考えている人は、まずは小さく進めていくようにしましょう。
たとえば、Webライターへの転職を考えていて安定した収入が必要な人は、ブログなどから始めてみるということが考えられます。
自分でブログを立ち上げて記事を書けば、文章作成のスキルもあげられます。
そうすることで採用の時にも、自分の実力を判断してもらいやすくなります。
大学生や主婦や主夫などの方で時間とお金に余裕がある方は、クラウドソーシングでいきなり初めても良いかもしれません。
ですが説明した通り、初めは報酬が少ないことが多いです。
もし低単価の案件は避けたいということであれば、ブログなどでスキルを磨いてから高単価の案件に採用される実力を磨くことをおすすめします。
案件は徐々に増やす
Webライターとして未熟な状態で、案件だけが増えていくと納期によってプレッシャーを受けます。
ストレスにもなってライティング自体が嫌になることもあるので、無理なくこなせるよう徐々に仕事を増やすようにしましょう。
案件をたくさん受けられることはすごいことです。
しかしクラウドソーシングには報酬に見合わない作業量の案件もたくさんあります。
初めは仕事を受けすぎず、余裕を持って取り組めるように調整してください。
修正や指摘を成長のための受け入れる
記事を書いて提出すると、修正や指摘を受けることはつきものです。
誰しもが通る道で、私自身も最初はかなり修正をされました。
なので、「自分の書いた文章はダメだ」とネガティブに考えるのではなく、「こんな書き方の方が伝わるんだな」とか「指摘によって学ぶことができた」などポジティブに捉えるようにしましょう。
実際、発注側も指示した点をきちんと理解して修正し、次に活かしていることが分かると継続して仕事を頼もうかなという気になります。
修正や指摘は前向きに捉えましょう。
テストライティングで疲弊しない
クラウドソーシングで仕事を探すと、テストライティングを要求されるものが多いです。
もちろん発注サイドとしてスキルのあるライターに頼みたいというのはあります。
しかし中には、テストライティングと称して格安で記事を書いてもらおうと考える人もいます。
低単価のものばかりになると、十分な稼ぎが得られず大量の時間を消費してしまいます。
そのため、テストライティングと本発注の報酬額があまりにもかけ離れているものは避けた方が良いでしょう。
もし受けるとしても、テストライティングの数は極力減らしつつ仕事を探すことをおすすめします。
悪質なクライアントの存在を理解する
こちらはどうしようもないことですが、中には悪質な発注者がいることも理解しましょう。
先ほどの格安でテストライティングと称して記事を書かせる人もそうですし、報酬が支払われないことや突然連絡が取れなくなることもあります。
そのようなことが起きないよう、クラウドソーシングのサービス提供者もシステムを工夫しています。
また対策として、優良と認定されたクライアントから仕事を受けるということもできます。
しかし、どうしても起きてしまうことがあるので、起きた時に心が折れないように理解だけはしておきましょう。
まとめ
以上、Webライターはやめておけということへの考察と対策について解説しました。
今回の記事は個人でWebライターを始めることに焦点を当てましたが、リモートワークや自分のペースで仕事を進められるなどのWebライターのメリットを享受しやすい企業への就職や転職などもおすすめです。
また中には、個人でWebライターという職業を楽しくやっている人もたくさんいますし、私もその一人です。
Webライターに興味がある方は、この記事で紹介した対策を意識して挑戦してみてください。
未経験からWebライターになりたい人におすすめの記事もありますので、ぜひご覧ください。