この記事では、WEBライターを目指す学生さんや、転職を考えている初心者の方に向けて、10種類のWEBライターの特徴をわかりやすく紹介します。
それぞれの種類ごとに
- 具体的な仕事内容
- 必要とされるスキル
- 向いている人のタイプ
などを丁寧に解説しているので、この記事を読めばWEBライターの種類を一通り理解することが可能です。
さらに記事の最後には、未経験からWEBライターになる方法も詳しく紹介しています。
これからWEBライターを目指したい方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
フリーのSEOライター。WEBマーケティング企業でSEOライターを経験後、独立。新卒では法人営業の仕事に就き、未経験の状態からWEBマーケティング会社のWEBライターに転職。WEBライターへの就職・転職を目指す人に役立つ情報を提供しています。
WEBライター全10種類を特徴とともに紹介
WEBライターと一口に言っても、その種類はさまざまです。
代表的なものを以下に10種類あげてみました。
- コラムライター
- SEOライター
- セールスライター
- コピーライター
- PRライター
- ジャーナリスト
- 取材ライター
- 専門ライター
- シナリオライター
- SNSライター
これらに共通しているのは「WEB上で読まれる記事を書く」という点です。
ただし、それぞれのライターにとって、ターゲット読者や記事の目的、掲載される媒体などが異なるため、仕事内容や求められるスキル、向いている人物像にも違いがあります。
ここでは、各ライターの種類ごとに、仕事内容・目的・掲載媒体・求められるスキル・向いている人の特徴を紹介していきます。
コラムライター
コラムライターは、自分の意見や体験などを交えながら記事を書くライターで、コラムニストとも呼ばれています。
コラムライターは、クライアントが伝えたいメッセージを正しく把握し、それを読者にわかりやすく伝える表現力が求められます。
ちなみに「コラム(column)」は、新聞や雑誌の「縦の段・欄」や「定期寄稿欄」という意味で、そこから名前が付いています。
目的:明確な根拠をもとに、自分の主張や意見を読者に伝える
掲載媒体:ニュースサイト、WEBメディア、新聞、雑誌など
求められるスキル:論理的で魅力的な文章力、データや根拠を読み解く力、クライアントに寄りそう力
向いている人:トレンドに敏感な人、アイデアを出すのが得意な人、独自の視点を持つ人
SEOライター
SEOライターは、検索エンジンで記事を上位表示させることを目的に執筆するライターです。
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称です。
検索ユーザーの悩みや疑問に対して、最も有益な情報をわかりやすく提供することが求められます。
目的:検索結果で上位表示を目指し、集客につなげる
掲載媒体:企業のWEBサイト、オウンドメディア、個人ブログなど
求められるスキル:SEOの知識とテクニック、ユーザーニーズの理解、リサーチ能力
向いている人:情報収集が好きな人、問題解決が好きな人、WEBに興味がある人
セールスライター
セールスライターとは、商品やサービスの魅力を伝え、購買につなげる文章を書くライターです。
主にWEBページや広告などで、読者の購買意欲を高める表現を行います。
他のライターとの大きな違いは、商品・サービスを売ることに特化している点です。
目的:商品やサービスの購買促進
掲載媒体:商品サイト、サービス紹介ページ、広告LP(ランディングページ)、メルマガなど
求められるスキル:商品・サービスへの深い理解、マーケティングスキル、心理的なテクニック、魅力的な文章力
向いている人:成果にやりがいを感じる人、向上心が強い人、人の心理行動に興味がある人
コピーライター
コピーライターとは、広告やWEBページで目を引くキャッチコピーや印象的なフレーズを作成するライターです。
短い言葉で商品やサービスの魅力を伝え、読者の興味を引くのが役割です。
競合との差別化ポイントを的確に見抜き、それを世の中の人に言葉で表現する力が求められます。
WEBだけでなく、テレビCMや新聞広告など幅広いメディアで活躍の場があります。
目的:商品やサービスへの関心を喚起すること
掲載媒体:商品サイト、バナー広告、テレビCM、新聞、商品パッケージなど
求められるスキル:マーケティング戦略、本質を見抜く力、発想力、言語センス、クライアント対応力
向いている人:クリエイティブな人、流行に敏感な人、観察力がある人
PRライター
PRライターとは、企業やブランドの魅力を、広報の観点からわかりやすく伝える文章を書くライターです。
企業の広報担当として、社内外に向けた情報発信を行うこともあります。
企業のイメージ向上やブランディングに貢献するのが仕事です。
目的:企業やブランドの魅力を広く伝えること
掲載媒体:企業サイトの広報ページ、SNS、メルマガ、広報誌、イベント案内、プレスリリースなど
求められるスキル:企業理解、企画力、社交性、柔軟な対応力、コミュニケーション能力
向いている人:企業の顔になれる人、コミュニケーションが好きな人、チームワークが好きな人
ジャーナリスト
ジャーナリストとは、ニュースや社会問題を世の中に発信する人のことです。
新聞・テレビ・WEBメディアなど、あらゆる媒体で活躍しています。
文章だけでなく、映像や音声での発信にも関わるケースがあり、取材力に加えて体力や精神力も求められます。
目的:社会的な事実やニュースを公正に伝えること
掲載媒体:新聞、ニュースサイト、テレビなど
求められるスキル:社会問題への関心、洞察力、ヒアリング能力、体力、精神力
向いている人:好奇心旺盛な人、正義感が強い人、権力に屈しない信念を持つ人
取材ライター
取材ライターは、取材やインタビューを行って、それをもとに記事を作成するライターです。
自ら現場に足を運び、一次情報を得て記事を執筆することが取材ライターの特徴で、コラムやエッセイ、顧客の成功体験、事例記事など扱うテーマは多岐にわたります。
また取材対象は人だけに限らず、物やイベントなどもあります。
目的:現場のリアルな情報を、読者にわかりやすく伝えること
掲載媒体:ニュースサイト、WEBメディア、新聞、雑誌、テレビなど
求められるスキル:企画力、調整力、取材力、コミュニケーション能力、ヒアリング力
向いている人:明るい人、フットワークが軽い人、人の話を聞くのが好きな人
専門ライター
専門ライターとは、特定の分野における専門知識や資格を活かして記事を書くライターのことです。
代表的なジャンルには、法律・金融・医療などがあります。
これらは人の人生や生活に関わる内容であるため、知識や経験がある人にしかできません。
なお、Googleではこのように人の人生や生活に関わる重要なジャンルを「YMYL(Your Money or Your Life)」という概念として重視しており、専門性や信頼性の高い記事が検索で評価されやすくなっています。
目的:専門的な知識をもとに正確で信頼できる情報を提供すること
掲載媒体:WEBサイト、ニュースメディア、マニュアル、新聞、雑誌など
求められるスキル:専門資格、わかりやすく伝える文章力、読者やクライアントからの信頼性
向いている人:資格や知識を活かしたい人、問題解決が得意な人、正確な情報発信が好きな人
シナリオライター
シナリオライターとは、ドラマやアニメ、漫画などの物語の台本を制作するライターです。
原作や企画の意図を理解し、読者や視聴者が引き込まれるストーリー構成するのが役割です。
テレビや映画だけでなく、近年ではYoutube動画やゲーム、SNSコンテンツなどでも活躍の場が広がっています。
プロデューサーやディレクターと協力しながら作品を作り上げるため、チームでのやりとりも重要です。
目的:企画に沿ったストーリー(シナリオ)を制作すること
掲載媒体:Youtube、ゲーム、SNS、ドラマ、アニメ、漫画、舞台など
求められるスキル:物語構成力、修正対応力、コミュニケーション力、
向いている人:想像力が豊かな人、人間観察が好きな人、根気がある人
SNSライター
SNSライターとは、X(旧Twitter)やInstagram、YoutubeなどのSNSで企業や個人の情報発信をサポートするクリエイターです。
主な仕事は、SNSアカウントでの投稿作成やキャンペーン設計などです。
文章だけでなく、画像や動画との相性を考えた発信力も求められます。
専業のSNSライターは少なく、多くの場合は他の業務と兼任で行われています。
目的:SNSを通じて企業やブランド、サービスの魅力を伝える
掲載媒体:X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、TikTok、Youtubeなど
求められるスキル:企業やブランドの理解力、情報収集力、短文構成力、SNSのアルゴリズム理解、トレンド感覚
向いている人:SNSが好きな人、WEB上の流行りが好きな人、明るい人、発信することが得意な人、動画やビジュアルコンテンツも楽しめる人
以上が、代表的なWEBライターについての解説です。
未経験からWEBライターになるには?5ステップで解説
ここまでで紹介してきたようなWEBライターを目指すには、以下の5つのステップで進めるのがおすすめです。
- WEBライターの仕事を理解する
- WEBライターになる目的を明確にする
- 必要な知識を学ぶ
- 実際に文章書いてみる
- 仕事を受けて稼ぐ
それぞれのステップについて詳しく解説します。
【ステップ1】WEBライターの仕事を理解する
まずはWEBライターの仕事内容を把握しましょう。
※こちらの内容はすでに解説したので、次のステップに進みます。
【ステップ2】WEBライターになる目的を明確にする
次に、「なぜWEBライターになりたいのか」という目的を明確にしましょう。
どの種類のWEBライターを目指すかを考えると同時に、自分の働き方の希望も整理しておくと、今後の行動がスムーズになります。
たとえば、
「副業として収入を増やしたい」→クラウドソーシングで案件を受ける
「就職・転職したい」→ポートフォリオを用意して企業にアピール
このように、目的によって必要な準備やスキルが変わります。
軽くでも良いので、自分がWEBライターとしてどう働きたいかを考えてみてください。
【ステップ3】必要な知識を学ぶ
目的を明確にしたら、それを実現するために必要な知識を身につけましょう。
ライターの種類によって学ぶべき内容は異なりますが、共通して以下のような基本スキルが求められます。
- 文章の書き方
- SEOの基礎知識(検索上位に表示させるための対策)
- WordPressの操作方法(記事投稿など)
WordPressとは
WordPressとは、コンテンツ管理システム(CMS)の一つで、WEBサイトの更新や管理などを行うためのツールのことです。WEBライターとして仕事を行うには、WordPressを操作できるようになることが求められます。
これらに加えて、自分が目指すライターに必要な専門知識を、書籍や動画で学ぶのがおすすめです。
【ステップ4】実際に書いてみる
知識をある程度身につけたら、実践あるのみです。
実際に文章を書くことで、自分に足りないスキルや知識が見えてきます。
以下に、ライターの種類ごとのおすすめの実践方法を紹介します。
コラムライター・SEOライター・専門ライター
→ブログを書く
自分の得意分野や興味のあるテーマでブログを立ち上げ、検索エンジンで上位表示される記事を目指して書いてみましょう。
無料ブログやnoteのほか、本格的に取り組むなら有料ブログもおすすめです。
セールスライター・コピーライター・PRライター
→知人の事業を手伝う
このタイプのライティングは実践の場が少ないため、身近な個人事業主や友人のビジネスを手伝う形で経験を積むのが効果的です。
例:知人のチラシやLPの文章を提案する、noteで自分の商品ページを作って販売するなど
ジャーナリスト・取材ライター・シナリオライター・SNSライター
→SNSで情報発信する
SNSやYouTubeなどを活用して、自作のシナリオや情報発信を行ってみましょう。
SNSは反応が得られやすいため、自分のコンテンツがどれだけ魅力的かを知るのにも役立ちます。
【ステップ5】仕事を受けて稼ぐ
ある程度の経験を積んだら、実際に案件を受けて収入を得ましょう。
最も始めやすいのは、クラウドソーシングを利用することです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
などに登録し、案件に応募したり自分のサービスを出品したりすることで仕事を獲得できます。
就職・転職を希望する人は、作成した記事をポートフォリオとしてまとめ、求人に応募したり転職エージェントに相談したりすると良いでしょう。
以下に、WEBライターなどのクリエイター職の求人が多い転職サービスを記載します。
まとめ
今回は、WEBライターの種類や仕事内容、そして未経験から始めるための5ステップを解説しました。
このブログでは、WEBライターとしての就職・転職に役立つ情報を随時発信しています。
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