「WEBライターってどんな仕事なの?」
「WEBライターの年収や働き方の実際のところは?」
「WEBライターの始め方も知りたい!」
このような疑問に答えます。
この記事を書いている私は、WEBマーケティング会社でWEBライターとして勤め、現在は独立してフリーのSEOライターをしています。
記事を読むことで、仕事内容や年収、働き方、メリット・デメリット、求められるスキル、向いている人などWEBライターの仕事全般について知ることができます。
最後には未経験からWEBライターになる方法も解説していますので、ぜひ読んでくださいね。
執筆者
フリーのSEOライター。新卒で法人営業職を経験後、社会人3年目でWEBマーケティング会社に転職。クライアントのコラム記事や事例記事を執筆するSEOライターに就職。現在は独立して、WEBライターの仕事をしつつ、WEBライターへを目指す人の就職や転職に役立つ情報を提供しています。
WEBライターとは?仕事内容を紹介
WEBライターとは、簡単に言うとWEB上に掲載される記事や文章を書く仕事をする人のことです。
掲載される媒体はさまざまで、コラムページや広告ページ、ニュースサイト、SNSなど多岐にわたります。
たとえば、
- 検索エンジンで上位表示を狙うWEBページの記事
- 商品やサービスの購入を促す広告用の文章
- 取材やインタビューをもとに作成するニュース記事
など、目的に応じてWEBライターの種類も分かれます。
ただ、「読者の役に立つ情報を文章にして届ける」という点は、基本的にはすべてのWEBライターに共通しています。
WEBライターの種類
WEBライターにはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的な3種類を紹介します。
SEOライター
SEOライターとは、検索エンジンで上位表示されることを目指して記事を書くライターのことです。
SEOとは
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のこと
一般的にWEBライターというと、このSEOライターを指すことが多くなっています。
SEOライターの主な目的は、ユーザーが検索エンジンで調べものをしたとき、自分の書いた記事が上位に表示されることで集客をすることです。
SEOの知識やテクニック、ユーザーニーズの理解、リサーチ力などが求められます。
セールスライター
セールスライターは、その名の通り商品やサービスの購入を促す文章を執筆するライターのことです。
検索エンジンで調べたり、広告ページを見たりして、訪れたユーザーに魅力的な情報を提供し、購買行動へとつなげることを目的にしています。
セールスライターには、マーケティング知識や心理的なテクニック、商品知識を活かしながら執筆する力などが求められます。
取材ライター
取材ライターとは、取材やインタビューなどをもとにコラムや体験談、ニュース記事などを書くライターのことです。
人や出来事について一次情報を直接手に入れ、それを世の中に伝える役割を担います。
取材ライターの仕事では、ヒアリングをはじめとしたコミュニケーション能力、幅広い知識や教養、調整力などが必要とされます。
ここで紹介した以外にも、さまざまなタイプのWEBライターが存在します。
さらに詳しく知りたい方は、WEBライターの種類について解説した記事もぜひご覧ください。
WEBライターの働き方と年収 | 企業と個人の違い
WEBライターの働き方や年収は、「企業に就職する場合」と「個人で仕事を請け負う場合」で異なります。
ここではその違いについて解説します。
企業と個人の2種類の働き方がある
WEBライターには、「企業に就職して働く方法」と「個人いわゆるフリーランスや自営業で仕事を請け負う方法」の2つがあります。
企業に就職する場合
WEBマーケティング部門などに所属し、クライアント企業の記事や広告、オウンドメディア(自社メディア)などで執筆を行う
個人(フリーランス・自営業)として働く場合
クラウドソーシングや自分で営業をして案件を受注し、発注先やさらにそのクライアントの記事を執筆する
どちらの働き方でも記事作成が中心業務となりますが、業務範囲や時間の使い方、収入などに細かな違いがあります。
WEBライターの年収は200〜500万円台
WEBライターの年収は200〜500万円と幅広く、担当するジャンルや年齢、スキルレベルによって異なります。
求人ボックスによると、WEBライターを含むライター全体の平均年収は356万円です。
企業に正社員として就職した場合、年収は300万円台で初任給は20万円程度となっており、他の職種に比べると低くなっています。
また、個人(フリーランス)で活動する場合は、就職するよりも収入が不安定になることもあり、平均よりさらに下回ることが考えられます。
WEBライターのメリットとデメリット
続いて、「WEBライターを他の職業と比較した場合」、そして「企業と個人での働き方を比較した場合」のメリットとデメリットを紹介します。
WEBライターと他の職業を比べたときのメリットとデメリット
まずWEBライターの大きなメリットは、働く場所を選ばないことです。
パソコンとインターネット環境さえあれば、自宅はもちろん、旅先やカフェなどどこでも仕事ができるため、在宅勤務やリモートワークが可能です。
一方、デメリットとしては先ほど紹介したように、収入が低めであることがあげられます。
これはWEBライターが資格や特別なスキルを必要とせず、誰でも挑戦しやすい仕事であるためです。
しかし、WEBライティングの技術はブログやアフィリエイトにも活かすことができ、自身のブログを運営し、アフィリエイトで月に何百万円も稼ぐということもできます。
アフィリエイトとは
商品やサービスを紹介し、成約に応じて紹介料を得る仕組みのこと
企業就職のメリットとデメリット
続いて、企業にWEBライターとして就職した場合のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
企業でWEBライターとして働くメリットは
- 収入が安定する
- スキルを磨きやすい
- キャリアアップしやすい
などがあります。
正社員であれば毎月決まった給与が支給されるため、収入の不安が少なくなります。
また、企業によってはスキルアップ支援をしていたり、社員同士で情報交換したりするなど、成長できる環境も整っています。
スキルが向上すれば、WEBディレクターや管理職への昇進も目指せ、さらに収入アップも可能です。
デメリット
一方、企業勤務のデメリットには以下があります。
- 働く時間が決められている
- 仕事量のコントロールが難しい
- 成果が求められる
会社勤務では就業時間が定められているため、完全な自由な働き方は難しくなります。
また、経験を積むごとに担当業務や記事本数が増え、納期に追われることも珍しくありません。
そのため、自分で仕事量を自由に調整するのは難しいでしょう。
さらに、成果主義が取り入れられている場合、期待された結果を出せないと評価に影響することもあります。
個人のメリットとデメリット
次に、フリーランスや業務委託など、個人でWEBライターとして働く場合のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
個人で活動する場合のメリットは以下の通りです。
- 自分のペースで成長できる
- 仕事量を自由に調整できる
- 働く時間に融通が効く
個人であれば、難易度の高すぎる案件を避け、自分の実力に合わせて成長できます。
また繁忙期に多く働き、ゆっくりしたいときには休むなど、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
たとえば朝早く集中して執筆し、午後は自由に過ごすといった柔軟なスケジュールも組めます。
デメリット
反対に、デメリットは次のような点です。
- 収入が不安定
- 最初はあまり稼げない
- 自己管理しないと簡単に信頼を失う
個人で案件を受けるには、自ら営業したりクラウドソーシングを利用したりする必要があります。
案件が取れなかったり、受注していた仕事が突然終了したりすることもあり、収入は非常に不安定です。
特に始めたばかりの頃は実績が少なく、単価の低い案件からスタートすることが一般的です。
着実に実績を積み、徐々に単価を上げていく覚悟が必要です。
また、スケジュール管理や品質管理はすべて自己責任となり、納期遅延やクオリティ不足が続くと信用を失ってしまいます。
個人で働く以上、「すべて自分に返ってくる」という意識が求められます。
WEBライターが働いている企業
ここでは、WEBライターが働いている企業にはどのような種類があるのかを紹介します。
WEBライターを採用している主な企業は以下の通りです。
- WEBマーケティング会社
- 広告代理店
- 編集プロダクション
WEBマーケティング会社
WEBマーケティング会社は、WEB周りを中心に集客や販売の支援を行う会社です。
たとえば、WEBサイトでの売上に伸び悩んでいる企業に対して、WEBサイトの課題や顧客ニーズの調査・分析を行い、サイト修正やWEB広告の提案、コンテンツマーケティングの支援などを行います。
コンテンツマーケティングとは
WEBサイト上で、ターゲットとなる読者に役立つ情報を提供することで集客を図るマーケティング手法。WEBライターが担うことの多い代表的な業務のひとつです。
WEBマーケティング会社では、こうしたコンテンツ制作のためにWEBライターを募集していることが多くあります。
広告代理店
広告代理店は、企業の広告活動を支援する会社です。
このような会社では、WEB媒体だけでなく、紙媒体も含めライターの求人が見られます。
たとえば、セールスライターやコピーライターなどができる人を募集しています。
広告代理店におけるWEB上での業務内容としては、
- 広告ページや商品・サービスページの文章作成
- 購入数を増やすための分析・改善
- キャッチコピー作成
などがあります。
クライアント企業のさまざまな媒体において、魅力的な文章やコピーを作成できる人材が求められています。
編集プロダクション
編集プロダクションとは、出版社や広告代理店から依頼を受け、編集や制作作業を行う会社です。
主に、書籍や雑誌などの刊行物の制作を担っており、出版社の業務を下請けするケースが多いです。
ライターの業務は、企画打ち合わせ、リサーチ、取材、原稿作成など多岐にわたります。
ただし、編集プロダクションでは正社員としてライターを募集することは少なく、多くは外部ライターへの依頼という形を取っています。
そのため、求人の数はWEBマーケティング会社や広告代理店に比べると少なめです。
WEBライターに求められるスキル3選
続いてWEBライターに求められる主なスキルを3つ紹介します。
文章作成のスキル
1つ目は、文章作成のスキルです。
WEBライターにとって、読者が求めている情報をわかりやすく伝えることが最も重要です。
人が特定のWEBサイトを見ている滞在時間は数十秒や長くて数分とほんのわずかです。
そのわずかな時間で商品やサービスについてわかりやすく伝えたり、魅力的に見せたりする文章を作成する力が求められます。
情報収集スキル
2つ目は、情報収集やリサーチ力です。
WEBライターは、自分の得意分野以外のテーマを扱うことも多く、常に新しい知識を素早く、正確に集める力が求められます。
普段からニュースや新聞、本などで情報に触れたり、検索エンジンを活用して効率的に調べたりする習慣を持つことが大切です。
マーケティング・SEOスキル
さらに、マーケティングやSEOの知識も重要です。
WEBライターの役割は、コンテンツによる集客力アップや広告・商品ページでの購入率向上に貢献することです。
そのためには、
- 商品やサービスの理解
- ニーズや市場動向の把握
- 消費者心理の理解
- 購買行動を促すテクニック
などが求められます。
マーケティングやSEOスキルを習得することは、ライターとしての成果を大きく左右するため、積極的に学ぶべき分野です。
WEBライターに向いている人の特徴
WEBライターに向いている人の特徴としては、
- 素直で柔軟性がある
- 様々なことに好奇心旺盛
- 1人で作業するのが好き
などがあげられます。
WEBライターは、読者やユーザーのニーズを理解し、クライアントの意向に沿った記事を書く仕事です。
自分の主観だけでなく、「相手が何を考え、何を求めているか」を意識しながら文章を作成する必要があります。
そのため、自己主張が強い人よりも、素直で柔軟に対応できる人のほうが向いています。
また、情報収集を頻繁に行うため、さまざまなことに興味を持てる好奇心旺盛な人にも適性があります。
さらに、WEBライターは基本的に1人で作業を進めるため、孤独に黙々と作業するのが好きな人に向いています。
一方、WEBライターに向いていないのは次のようなタイプです。
- 大雑把で細かい点を気にしない
- コミュニケーションを取りながら作業するのが好き
という人です。
WEBライターは、正確な情報を届けることが求められるため、誤字脱字や事実の誤認が多いと信頼を失い、仕事がなくなります。
また、人と交流をしながら仕事を進めたい人には、基本的に1人で完結するWEBライターの働き方は合わないかもしれません。
未経験からWEBライターの始め方を紹介
最後に、未経験からWEBライターを目指す方に向けて、具体的なステップを紹介します。
WEBライターとして働きたいという方は以下のように進めてください。
- WEBライターになる目的を考える
- ポートフォリオについて知る
- 必要な知識を身につける
- ブログで記事を書いてポートフォリオにする
- 求人や案件に応募する
1. WEBライターになる目的を考える
解説したようにWEBライターにはさまざまな種類があり、企業や個人で働くかなどによって仕事内容や働き方が異なります。
「副業として収入の足しにしたい」
「空いた時間にお小遣い稼ぎをしたい」
「WEBライターに転職したい」
など、簡単でも良いので、WEBライターを始める目的を明確にしましょう。
目的がはっきりすれば、企業に就職すべきか、個人で案件を獲得するべきかが明らかになり、勉強するスキルや準備すべきことがわかります。
2. ポートフォリオについて知る
就職・転職・副業問わずどんな形であれ、WEBライターとして仕事をするには自分をアピールするためにポートフォリオが必要です。
ポートフォリオとは
自分の書いた記事をまとめた作品集のこと
ポートフォリオを利用することで、自分がどのような記事が書けるのか、得意ジャンルはなんなのか、どんな経験を今までしてきたのかなどをPRすることができます。
3. 必要な知識を身につける
WEBライターを目指すことに決めたら、文章作成やマーケティング、SEOなどの知識を身につけましょう。
現在は、本や動画、オンライン講座など学べる環境は豊富にあります。
自分の目標に合わせて、必要な知識を意識的に選んで学ぶことが大切です。
4. ブログで記事を書いてポートフォリオを作成する
ある程度知識が身についてきたら、ブログなどで文章を書いてみることをおすすめします。
実際に文章を書くことで、本当に自分がWEBライターに向いているかわかりますし、足りていない知識やスキルを把握することが可能です。
企業への就職・転職を目指す方は有料ブログをWordPressで開設することをおすすめします。
WordPressとは
WEBサイトの管理や更新ができる無料ツール
なぜなら、多くの企業のWEBサイトがWordPressを使用しているため、WordPressに慣れておくことが大きなアドバンテージになるからです。
副業やお小遣い稼ぎでWEBライターをしたいという方は、はてなブログやnoteなどの無料ブログでも構いません。
それぞれのブログに記事を書いて、ポートフォリオを作りましょう。
5. 求人や案件に応募する
ポートフォリオが整い、記事もある程度溜まったら転職サイトやクラウドソーシングサイトで求人や案件に応募しましょう。
ここでは転職を目指す人向けに、WEB系の求人が多い転職サービスを掲載しておきます。
興味があれば登録して見てください。
WEBライターになる方法をより詳しく知りたい方向けに、未経験からWEBライターを始める方法についてロードマップで詳しく解説した記事もありますのでよければ読んでみてください。