「WEBライターのメリットとデメリットを知りたい」
「どんな人がWEBライターに向いているの?」
「やりがいも教えて欲しい」
このような疑問にお答えします。
気軽に始められる仕事の一つとしてWEBライターは人気がありますが、働く上でのメリットやデメリットがあります。
この記事では、WEBライターを目指すべきかどうか悩んでいる人の判断基準を提供することを目的に、記事の前半ではWEBライターのメリットとデメリットを紹介します。
記事の後半では向いている人ややりがいについても、現在WEBライターをしている筆者の経験も踏まえて紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
執筆者
フリーのSEOライター。前職の営業職から未経験でWEBライターに転職。WEBマーケティング会社でさまざまなクライアントのSEOライティングを担当。現在は独立して個人でWEBライティングの仕事をしています。
WEBライターのメリット10選
WEBライターのメリットとしては以下のようなものがあげられます。
- 未経験でも始めやすい
- 好きな場所で働ける
- 時間の自由が効く
- 副業として取り組みやすい
- 初期費用が少ない
- 努力次第で収入が大きく伸びる
- さまざまなジャンルの知識が身に付く
- WEB関連の知識やスキルが身につく
- 文章力が向上する
- 形として成果が残り、達成感が得られる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
未経験でも始めやすい
WEBライターになるために、特別な資格やスキルは必要ありません。
そのため、未経験から誰でも気軽に始めることができます。
実際、クラウドソーシングなどのサービスを使って、副業やお小遣い稼ぎとしてWEBライティングをしている人はたくさんいます。
新卒での就職や異業種からの転職も可能です。
私も新卒では営業職をしていましたが、WEBライターの働き方に憧れて特別な資格やスキルがないまま、WEBマーケティング会社に転職し、正社員として働き始めました。
このように、経験がなくてもチャレンジしやすいというのが、WEBライターという仕事の大きな魅力です。
好きな場所で働ける
WEBライターの働き方の大きなメリットの一つが、自分の好きな場所で働けることです。
パソコンとインターネット環境があれば場所を選ばないので、転職理由の一つとしてもよくあげられます。
特にクラウドソーシング案件を受注する場合、自宅で全ての作業を完結することも可能です。
ただし企業に未経験で就職する場合、業務に慣れるまで出社を求められるケースもあります。
初めは分からないことも多いですし、相談できる上司や同僚が近くにいた方が仕事も覚えやすいためです。
ある程度スキルが身につけばリモートワークも可能になります。
企業に勤めたい場合、始めの方は出社することも理解しておきましょう。
私が転職したときも初めはオフィスに通いながら経験を積み、2〜3ヶ月後にはリモートワークも取り入れるようになりました。
中には、1ヶ月海外に滞在しながら仕事をしていた上司もいたほどで、本当に自由な場所で働くことができます。
時間に自由が効く
WEBライターの仕事は基本的に一人で完結します。
納期さえ守れば、自分のペースでスケジュールを組むことが可能です。
また、在宅で働けば通勤時間も不要になり、その分、自分の時間を確保しやすくなります。
チームで働く職種や、社が前提の仕事と比べて、時間の自由度が高いのもWEBライターの大きな魅力です。
副業として取り組みやすい
WEBライターは未経験からでも始めやすく、時間や場所に縛られないため、副業としても非常に取り組みやすい仕事です。
クラウドソーシングを利用すれば初心者でも案件を獲得しやすく、ライティングの仕事自体も豊富にあります。
また、自分の本業で得た知識や経験を活かせるジャンルも多いため、はじめての副業としてもハードルが低いのが特徴です。
初期費用が少ない
パソコンとインターネット環境があれば、とりあえず始められるのがWEBライターのメリットの一つです。
パソコンのスペックも高いものである必要はありません。
そのため誰でも初期費用少なく始められます。
また仕事を獲得したり、転職したりするにはある程度ライティングの実績が必要です。
そのための手段としてブログを始める人も多いですが、無料で利用できるサービスもたくさんあります。
仮に有料ブログであったとしても、年間1万円〜2万円ほどで始められます。
さらに、学習に必要な情報もネットや動画で多く提供されており、ほぼ無料で基礎を学べます。
本を購入する場合でも、入門書やまとめられた1〜2冊程度で十分です。
このように、金銭的なハードルが低いことも、誰でもライティングを始めやすい理由のひとつです。
努力次第で収入が大きく伸びる
WEBライターは未経験からでも始めやすい反面、全体的な平均収入は他の職種に比べて低めです(この点についてはデメリットのパートで後述します)。
しかし、経験や実績を積んで専門分野のライティングに携わったり、自分でブログを運営してアフィリエイト収入を得たりすることで、大きく収入を伸ばすことも可能です。
例えば、私がWEBマーケティング会社に勤めていた頃、先輩社員で会社の仕事と並行してブログを運営していた方がいました。
その方はアフィリエイトで月1,000万円ほどの収益を得ており、個人でここまで稼げることに驚いたのを覚えています。
もちろん、そこまでの収入を得るには努力と継続が必要です。
収入アップの可能性がある一方で、それを実現できるかどうかは自分次第であることも理解しておきましょう。
さまざまなジャンルの知識が身に付く
WEBライターの仕事では、自分の専門外の分野や未経験のジャンルの記事を任されることも珍しくありません。
そのたびにリサーチを行い、情報を正確かつ分かりやすく伝える必要があります。
難しい内容でも、読者に伝わるよう噛み砕いて説明するスキルが求められます。
このような過程を繰り返すうちに、自然と幅広い知識が身につき、「その業界の人並みの知識がある」と言われることもあります。
ライティングを通して多様な分野の知見が得られるのは、他の職種にはなかなかない魅力のひとつです。
WEB関連の知識やスキルが身に付く
当たり前ですがWEBライターをしていると、WEBに関係する知識やスキルが自然と身につきます。
たとえば、SEO(検索エンジンで上位表示させるための技術)、WordPress(記事の管理・更新に使われるCMS)、さらにはSNSの活用方法などです。記事を公開する際にSNSで告知する経験を通じて、運用スキルも磨かれます。
また、WEBライティングは集客や販売と関わることが多いため、WEBマーケティングの知識も必要になります。
こうしたスキルは他のWEB系の仕事にも応用が利くため、WEB業界に強くなれるという点でも、大きなメリットです。
文章力が向上する
「文章力が上がるのは当たり前」と思うかもしれませんが、このスキルは副業としてWEBライターをする人や、今後別の職種に転職を考えている人にも大きな武器になります。
たとえば、本業で営業職をしている人が副業でライティングを行うと、営業資料の作成が上手くなったり、伝え方の工夫ができるようになったりします。
文章をわかりやすくまとめる力は、ほとんどの仕事で役立ちます。
もちろんスキルを学ぶ努力は必要ですが、実際に多くの記事を書いていく中で、自然と文章力が身につくのがライティングの良いところです。
副業として何かを始めたいと考えている人に、WEBライターは特におすすめの選択肢です。
形に残るので達成感がある
自分の書いた記事がWEBサイトに掲載され、長くネット上に残るのもWEBライターならではの魅力です。
自分の成果が形として残ることで、達成感やモチベーションにつながります。
さらに実績を積んでいくと、自分の名前が執筆者として掲載されることも増え、ポートフォリオとして活用できるようになります。
自分の仕事を目に見える形で残したいという方には、WEBライティングの仕事はぴったりです。
WEBライターのデメリット10選
WEBライターのデメリットには以下のようなものがあります。
- 平均収入が少なく、初めはあまり稼げない
- 慣れるまでに時間がかかる
- 納期を守る必要がある
- ライバルが多い
- 個人委託だと収入が不安定
- 自分に合う案件を見つけづらい
- 詳しくない分野は調査に時間がかかる
- クライアント案件では自分の名前がほぼ載らない
- 首や肩が凝り運動不足になりやすい
- 悪質なクライアントが存在する
以下でそれぞれのデメリットとその対策を詳しく解説します。
平均収入が少なく、初めはあまり稼げない
WEBライターの仕事は誰でもやりやすい反面、報酬は全体的に低めです。
最近では生成AIの台頭もあり、単価はさらに下がりつつあります。
求人ボックスによるとライターの平均年収は356万円で、日本人の平均年収約460万円※と比べると収入は低い部類になるでしょう。※参考:国税庁平均給与
特に駆け出しの頃は、文字単価や1記事あたりの報酬も低く、たとえば3,000文字の記事を書いても、文字単価1円であれば報酬としてもらえるのは3,000円。
クラウドソーシングを利用すれば、手数料として10%〜20%ほど引かれるため、手元に残る額としてはほんのわずかです。
副業や小遣い稼ぎとしては良いかもしれませんが、個人ではじめからWEBライターだけで食べていくのはかなり厳しいので、記事単価や文字単価が上がるまでは別の仕事と並行する必要があります。
最初からWEBライター一本で生活していくのはかなりハードルが高いため、収入が安定するまでは別の仕事と並行することをおすすめします。
ただし、スキルや専門性を磨き、アフィリエイトや専門ライターとして活動できるようになれば、大きく収入を伸ばすことも可能です。
対策: 別の仕事と併用しながら始める/アフィリエイトにも取り組む
ライバルが多い
WEBライターは参入障壁が低いため、競争も激しいのが現状です。
たとえば、クラウドソーシングでは1人の募集に対し50人以上が応募することも珍しくありません。
特に未経験者は案件をなかなか獲得できず、挫折してしまうケースもあります。
そのため、応募前にポートフォリオを用意したり、資格や専門知識を活かして自分の強みを明確にすることが、他のライターとの差別化に繋がります。
対策: ポートフォリオを作成/専門性や資格をアピール
慣れるまでに時間がかかる
文章を書くことに慣れていないと、1記事仕上げるのにもかなり時間がかかります。
特に自分の知らないジャンルではリサーチにも時間を要し、2〜3時間経っても筆が進まないこともあります。
実際、初心者が3,000文字の記事を書くのに丸1日かかることもありますが、継続していれば自然とスピードも上がります。
私自身も、現在では3時間程度で同じ分量を書けるようになりました。
執筆スキルは独学よりも、最初に基本を学んでおくと効率が良くなります。
対策: 文章作成の基本を学ぶ/自分に合った執筆スタイルを見つける/継続的に書き続ける
納期を守る必要がある
色々な仕事に共通することですが、自分のブログなどではない限り、記事作成には納期が設定されます。
初心者のうちは「間に合わないかもしれない」という不安やストレスを感じやすいものです。
また、慣れてからも複数の案件を同時進行するようになると、タスクの管理が難しくなる場合があります。
納期に追われることを防ぐためには、スケジュール管理やタスクの取捨選択が不可欠です。
対策: 余裕を持ったスケジュールを立てる/自己管理能力を鍛える
個人委託だと収入が不安定
企業に雇用される場合を除けば、WEBライターの収入はすべて自分で獲得した案件に依存します。
そのため、継続案件が突然終了したり、新しい案件に採用されなかったりといった収入面での不安定さは避けられません。
安定的に収入を得たい人は企業に所属するか、副業としてライターを行いながら、ブログやアフィリエイトなどの収益源を持つことが重要です。
対策: 企業への就職を検討/副業として取り組む/アフィリエイトなどの安定収入を確保する
自分に合う案件を見つけづらい
ライティングの案件は世の中に溢れていますが、自分に合うものとなるとその数は限られます。
ジャンルや報酬、スケジュール、納期などは案件によってバラバラなので、これだと思うような仕事に恵まれることはあまりありません。
仮に自分に合いそうな仕事を見つけたとしても、ライバルが多いため採用されるかどうかはまた別の問題です。
そのため、初めは条件にこだわらず単価が比較的安く幅広い案件に応募する必要があります。
実績が増えてくると、希望の条件に近い案件や経験を活かせるジャンルで採用されることも増えるでしょう。
対策: 初めは条件やジャンルにこだわらず応募する/知人に紹介してもらう/実績を積み上げる
詳しくない分野は調査に時間がかかる
意分野の案件に携われれば効率的に進められますが、そうでない場合、調査に多くの時間を要します。
特に初心者のうちは情報収集だけで数時間かかることもあり、執筆に取りかかるまでに疲れてしまうこともあるでしょう。
また信頼性の高い情報や根拠のあるデータを探すのは、経験者でも時間がかかります。
WEBライターという仕事の性質上、この情報収集のプロセスは避けて通れません。
とはいえリサーチを通して新しい知識を得られるのは、スキルアップにもつながる大きなメリットとも言えます。
対策: 執筆する業界・分野について学ぶ/知識が増えると前向きに捉える
クライアント案件では自分の名前がほぼ載らない
クワイアントワークでは、基本的に記事に自分の名前が掲載されることはありません。
せっかく書いた記事がクライアント企業や発注者のものとして扱われることに悲しくなることもあるでしょう。
また、執筆した記事を実績として使えるかどうかもクライアントによって異なります。
WEBライターをするにあたってはクライアント業務をする以上、書いた記事がクライアントのものになるという前提を理解しておく必要があります。
もし自分の名前で記事を出したい、実績として残したいという場合は、自分のブログを持つのがおすすめです。
対策: 自分のブログを運営する/執筆実績として紹介できるか事前に交渉する
首や肩が凝り運動不足になりやすい
WEBライターはパソコンに向かってじっと作業をする仕事なので、首や肩、背中が凝ります。
スタンディングデスクなどを利用しない限り、座って作業するのが普通なので腰も痛くなります。
また在宅ワークが中心なので、意識的に動かないと運動不足になってストレスも溜まりやすいです。
たまにストレッチをしたり、外を歩くなどの運動をしたりして、疲労の回復やストレスを発散することが重要です。
対策: 1時間ごとにストレッチ/立って作業できる環境を整える/運動の習慣を取り入れる
悪質なクライアントがいる
残念ながら、すべてのクライアントが誠実とは限りません。
納品後に報酬が支払われない、連絡が突然途絶えるといった、悪質なケースに遭遇することもあります。
クラウドソーシングでは「仮払い」などの仕組みによってある程度のトラブルは防げますが、個人で直接契約する場合は特に注意が必要です。
案件を受ける際にはクライアントの評価や過去の実績を確認し、信頼できる相手かどうかを見極めましょう。
対策: 実績や評価の高いクライアントと取引する/クラウドソーシングを活用する
WEBライターに向いている人はどんな人?
WEBライターのメリット・デメリットを理解した上で、どのような人がこの仕事に向いているのかを考えてみましょう。
ここでは、WEBライターに比較的向いている人の特徴を3つ紹介します。
文章を書くことに苦手意識がない人
まずは、文章を書くことに抵抗がないことが大切です。
WEBライターの仕事は、当然ながら文章を書くことが中心になります。
そのため、書くこと自体に大きなストレスを感じない人が向いています。
「文章を書くのが好きな人」と限定しないのは、実際にライティングを始めてから好きになるケースも多いからです。
文章力は学ぶことで身につきますし、スキルが上がるにつれて「得意」「楽しい」と感じるようになることもあります。
私自身、学生時代は作文が苦手でしたが、大学でレポートや論文を書くうちに、徐々に抵抗がなくなりました。
その後、WEBライティングに挑戦してからは書くことが好きになり、やりがいを感じるようになりました。
「書くのがそこまで苦ではない」「苦手意識はない」という方には、WEBライターの素質があると言えるでしょう。
一人で黙々と作業するのが得意な人
2つ目は、1人で作業をするのが好きな人です。
WEBライターの仕事は、情報のリサーチ・構成作り・文章作成・記事入稿(納品)など、1人で行う作業がほとんどです。
クライアントとの打ち合わせや取材などもあることにはありますが、自分1人で仕事を進めるため、孤独に黙々と仕事をするのが好きな方や得意な方に向いています。
反対に、チームで作業をしたりコミュニケーションを取りながら仕事をするのが好きな人にはあまり向いていません。
静かな環境で集中して働きたい人、自分のペースで作業を進めたい人にとっては、理想的な働き方と言えるでしょう。
人の意見を素直に受け入れられる人
3つ目は、人の意見や指摘を素直に受け入れることができる人です。
WEBライターは、クライアントの意図や要望に応じて文章を調整する必要があります。
納品した記事に対して修正依頼が入ることも多く、そうした指摘を柔軟に受け止められるかどうかが重要です。
「自分の文章に強いこだわりがある」「他人の意見を受け入れにくい」という人には、やや向いていないかもしれません。
一方で、フィードバックを前向きに受け止め、改善につなげられる素直さと柔軟性のある人は、確実に成長できます。
クライアントとの良好な関係も築きやすく、継続的な依頼につながる可能性も高まります。
WEBライターのやりがい
最後にWEBライターという仕事を続けるうえでの「やりがい」について紹介します。
私自身が実際にライターとして活動する中で、特に強く感じるポイントを3つ挙げてみました。
記事が形として残り、達成感を得られる
自分が書いた記事がWEB上に公開され、誰かに読まれるというのはとても嬉しいことです。
記事はデータとしてですが、形として残るため達成感があります。
実績を積んでいけば、執筆者として名前が掲載されることもありますし、自分でブログを運営すれば、自身の名義で記事を発信することも可能です。
自分が作ったものが人の役に立っているという実感は、モチベーションにもつながります。
クライアントに感謝される
2つ目は、依頼された仕事に対して期待に応えることができるとクライアントに感謝されることです。
「文章を読んで見たけど読みやすくてわかりやすかったよ」
「自分でも気づかないことがあって質の良い記事でした」
など、自分のやったことに対して感謝をもらえると嬉しくなります。
他人に評価されることは不安も伴いますが、それ以上に良い記事としてクライアントに受け入れてもらえるととても喜ばしいものです。
あまり直接的なコミュニケーションがない仕事ですが、良い評価をしてもらえることは仕事のやりがいになります。
誰かの助けや行動のきっかけになるこ
自分の書いた記事が、読んだ人の助けや行動のきっかけになることもWEBライターのやりがいの一つです。
自分の残した記事が人に読まれるようになると、その人たちの困りごとの解決や行動するときのヒントになります。
また読者からコメントをもらえたり、知り合いから「あの記事良かったよ」などと声をかけてもらえることもあります。
そうした反応があると、書いてよかったと思えるものです。
WEBライティング自体が、人の悩みや困りごとの解決になることを目的にしているので、人の支えになれることは、大きなやりがいとなります。
まとめ
以上、WEBライターのメリット・デメリット、向いている人、やりがいについて解説しました。
この記事を読んで「もっとWEBライターに興味が湧いた」、「WEBライターになりたい!」という人に、未経験からWEBライターを始める方法を紹介した記事を用意しています。
よろしければこちらの記事もご覧ください。