Webライターが知っておくべきSEOとは?高校生も分かるよう解説!

WebライターになりたいけどSEOって何?
仕事を始めるうえで、最低限知っておくべきSEOを学びたい
効果的な学習方法も知りたい!

この記事ではそんな悩みや疑問を持つ方に向けて、現役Webライターがやさしい言葉でSEOの基本を解説します。

SEOというと英語やカタカナの用語が多くて難しく感じるかもしれませんが、押さえるべきポイントは意外にシンプルです。

今回は、未経験者や初心者の方でも理解できるように、「高校生でもわかる」レベルを意識して説明しました。

さらに、記事の最後にはSEOライティングの仕事を得る方法についても紹介しています。

SEOの基礎を身につけてWebライターとして一歩踏み出したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

Webライターなび編集者

フリーのSEOライター

新卒で法人営業職を2年経験した後、Webサイト制作会社の営業を経て、Webマーケティング会社のSEOライターに転職。その後独立して、現在は個人でお仕事を受けています。

WebライターにSEOが求められる理由は?

Webライターについて調べたことがある人なら、「SEO」という言葉を一度は目にしたことがあるでしょう。

実際Webライティングの仕事に就くうえで、SEOはほぼ必須のスキルです。

そもそもSEOとは何なのか、なぜWebライターに求められるのかを見ていきましょう。

SEOとは何か?

SEOとは「Search Engin Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。

SEOという概念を作ったGoogleによると、検索エンジン最適化とはWebサイトやWebページを”検索エンジン向けに改善するプロセス“のことを意味します。
※引用:Google検索セントラル-はじめにの「SEOとは」

もっと簡単に言うと、SEOとはGoogleなどの検索エンジンにWebサイトを正確に理解・評価してもらうための工夫や施策のことです。

では、なぜWebサイトにはSEOが求められるのでしょうか?

Webサイトの目的は多くのユーザーを集めて商品・サービスを売ること

Webサイト制作者は、サイトに多くのユーザーを集めて、商品やサービスの販売を増やすことを目的にしています。

検索エンジンにおいては、自分たちのサイトを検索上位に表示することで多くのユーザーを獲得することが可能です。

そのため、検索エンジンの評価の仕組みを正しく理解し、そのルールに従ってサイトを作成することがコンテンツを上位表示につながります

よって、サイトのコンテンツ制作の一部を担うWebライターも、検索エンジンが推奨するルール=SEOを知っておくことが重要になります。

Googleは検索エンジンの世界シェア90%を誇る

ちなみに、2024年時点における検索エンジンの世界シェアはGoogleが約90%を占めています。

日本でも約80%を占めており、残りのうち9%を占めるYahooもGoogleの検索技術を使っています。
※出典:Statcounter GlobalStats

つまり、Googleが提唱するSEO施策を実施すれば、多くの検索エンジンに対応することが可能です。

もしSEOを知らずに評価基準を外れてしまうと、ペナルティを受けて順位が下がったり、最悪の場合検索結果から除外されたりすることもあります。

だからこそ、WebライターがSEOを学ぶことは、自分の文章を「読まれる文章」にするための第一歩なのです。

Webライターが知っておくべきSEO知識一覧

実際にWebライターが知っておくべきSEOには、以下のようなものがあげられます。

「ユーザー」、「コンテンツ」、「ライティング」の3つの視点でリストにしてみました。

ユーザー(読者)に対して

  • ユーザーのことを第一に考え、役に立つコンテンツを作成する
  • ユーザーの悩みや困りごとを考え、必要な情報がすぐにわかる内容にする
  • テーマについて専門的な人や十分に経験のある信頼できる人が書く

コンテンツ(記事の内容)について

  • 読者が求めていることをきちんと分析する
  • 他の記事をコピーせず、自分の考えや視点を入れる
  • 友達にも読んで欲しいと思える内容にする
  • 他の記事や本などでも引用される価値のある情報を入れる
  • すでにある記事と比べて、わかりやすく深い内容にする
  • タイトルや見出しが内容を上手くまとめているか確認する
  • タイトルや見出しで誇張表現をしない
  • テーマに対して網羅的に説明している
  • 内容が最新の情報になっている

ライティング(執筆)について

  • わかりやすく自然な文章にする
  • 誤字脱字や文法の間違いを無くす
  • キーワードを無理に詰め込まない
  • 記事の構成がわかるように見出しをつける
  • タイトルや見出しにユーザーが検索しそうなキーワードを使う
  • 関連するWebページや参考データを示すページにリンクする
  • リンクするときはそのページを適切に表現したテキストをつける
  • 画像は内容に合った最適なものにする
  • 「関連キーワード」や「共起語(よく一緒に使われる言葉)」なども参考にする

これらのポイントの多くは、Googleが良質なコンテンツと判断する基準に基づいています。

上記以外にも、Webライターにはあまり関係のない「サイト制作側のSEOルール」もありますが、記事を書く人が知っておくべきことは、ここで紹介した内容が中心になります。

初めての人には少し多く感じるかもしれませんので、次の章で特に重要なポイントに絞って説明していきます。

SEOライティングで重要なポイントを5つ解説

Webライターが、SEOライティングで特に意識したい重要なポイントは以下の5つです。

  1. ユーザー(読者)を第一に考えたコンテンツを作る
  2. 読者の目的に必要な情報をすべて入れる
  3. オリジナリティのある内容にすること
  4. 適切なタイトルや見出しをつけること
  5. タイトルや見出しにキーワードを入れる

それぞれ詳しく説明します。

1. 読者を第一に考えたコンテンツを作る

SEOで何より大切なのは、ユーザー(読者)の役に立つ記事を作ることです。

検索エンジンはユーザーの満足度を高めることを目的としています。

だからこそ、このページは読者にとって有益だと判断される記事が上位に表示されやすくなるのです。

記事を書く前に、「読者は何を知りたくてこのキーワードで検索したのか?」を考えるようにしましょう。

たとえば、「大阪 明日の天気」と検索した人がいたら、その人が本当に知りたいのは「大阪の明日の天気」ですよね。

だから、まずは「大阪の明日の天気についての情報」をしっかり伝えることが大前提になります。

さらに、読者にとってわかりやすくなるように、たとえば「1時間ごとの天気」や「天気アイコン・画像」を使うと、もっと親切な記事になります。

2. 読者の目的に必要な情報をすべて入れる

キーワードの裏にある本当の目的を考えることも重要です。

なぜなら、検索欄に打ち込んだ言葉の裏にもっと知りたいことが隠れている可能性があるからです。

たとえば、「大阪 明日の天気」と検索した人が、「大阪に住んでいる会社員」だった場合、「傘が必要かどうか」「雨の時間帯」が気になっているかもしれません。

また「大阪を旅行する予定の人」であれば、「週間天気」「気温」「おすすめの服装」も知りたいと思うかもしれません。

このように、読者の立場や目的に合わせて、必要な情報を広く網羅すると、記事の価値が高まります。

3. オリジナリティのある内容にすること

すでにある記事と同じ内容ばかりでは、検索エンジンから評価されにくくなります。

他のサイトにない独自の情報を入れるようにしましょう。

たとえば、以下のようにすることでオリジナリティのある内容にすることが可能です。

  • 自分の体験談を加える
  • 最新情報を調べて反映する
  • 図や画像を使って、視覚的に伝える
  • 他の記事にない説明の仕方を考える

「オリジナルを書くのは難しそう」と感じるかもしれませんが、他の記事をよく見て「足りない情報は何か」を考えることで、独自性のある内容は案外見つかります。

他のWebページの内容を真似しただけの内容は絶対にやめましょう。

4. 適切なタイトルや見出しをつけること

記事のタイトルや見出しは、記事全体の内容を伝える案内板のようなものです。

適切なタイトルや見出しにすることで、記事全体や文章のまとまりの内容を把握することができます。

タイトルや見出しを作る際は以下のようなことを心がけましょう。

  • パッと見て「何が書かれているか」がわかるようにする
  • 長い文章は内容ごとに区切って見出しをつける
  • 1つの見出しにつき1つのテーマを入れる

また、良いタイトルはGoogleの検索結果のクリック率をあげる可能性があります。
※参考:Google検索エンジン最適化スターターガイド-タイトルリンクに影響を与える

内容を正確に表したタイトルを意識し、誇張表現やユーザーに不快感を与えるものはやめましょう。

5. タイトルや見出しにキーワードを入れる

検索されやすい記事にするには、読者が実際に検索に使う言葉=キーワードをタイトルや見出しに使うのが効果的です。

例えば、「Webライター」で検索した人と「SEOライター」で検索した人のことを考えてみましょう。

両者はほとんど同じ意味ですが、検索した2人の知識には差がありそうです。

「Webライター」と検索する人は、基本的なことを知りたい初心者が多い

「SEOライター」と検索する人は、SEOについてある程度知識がある可能性が高い

このように、キーワードを使うときは、その言葉を使う人の前提知識や目的を考えて選ぶことが大切です。

ただし、キーワードを入れるために文章の意味がズレてしまうと、かえって逆効果になります。

内容と関係のないキーワードの使用は、読者にも検索エンジンにも悪い印象を与えることがあるので注意しましょう。

SEOの効果的な学習方法3選

SEOについて学びたいけど、「何から始めればいいの?」と迷う人も多いでしょう。

ここでは、初心者におすすめのSEOの学習方法を3つ紹介します。

Google公式ページを読む

SEOを学習する上で一番おすすめなのは、Googleが公式に発信している情報を読むことです。

なぜなら、Googleは検索エンジンを運営している本家で最も信頼できる情報源だからです。

インターネット上にはいろいろな解説がありますが、中には古い情報や誤解を招く内容もあるので注意が必要です。

Googleが出しているSEOに関係するページは以下です。

これらのページには、SEOの基本から最新のアップデート情報まで幅広く載っています。

ただし、専門用語も多く初心者には難しく感じることもあるので、初心者向けの解説記事と併せて活用するのが良いかもしれません。

また、Googleは年に数回「コアアップデート」と呼ばれる大きな検索アルゴリズムの変更を行っています。

こうした最新の情報を知るためにも、「Google検索セントラルブログ」は定期的にチェックしておきましょう。

検索エンジンで実際に検索する

次におすすめなのが、自分で検索してみることです。

SEOでは「検索ユーザーの立場に立って考える」ことが大事ですが、実際に自分が検索することでどんな記事が上位に表示されているか、どんな構成で書かれているかがよくわかります。

実際に自分が知りたいことで、キーワード検索をして出てきた記事を読み比べてみましょう。

ただし、注意点もあります。

Google以外のブログやサイトには、古い情報や正しくない内容が書かれていることもあるので、情報の出どころや信頼性をしっかり確認することが大切です。

たとえば、「他のサイトでもこう書いてあったから」といって同じ情報を繰り返しているケースもあります。

複数のサイトを比較したり、Google公式の情報と照らし合わせたりして、正しい情報を見極める力も身につけましょう。

Youtubeや書籍で学ぶ

最後におすすめなのがYoutubeや書籍で学ぶ方法です。

【YouTubeのメリット】

  • 映像で解説されるので、文字だけよりも理解しやすい
  • 実際の画面操作や例を見ながら学べる
  • 初心者向けにやさしく解説しているチャンネルも多い

「検索してもよくわからなかった…」というときは、YouTubeで「SEO 初心者」などと検索してみるとよいでしょう。

【書籍のメリット】

  • 情報が整理されていて、体系的に学べる
  • 出版社がチェックしているため、信頼性が高い

ただし、SEOの情報は数年で変わることもあるので、書籍を選ぶときはできるだけ新しいものを選ぶのがおすすめです。

SEOライティングの仕事や案件を獲得する方法

最後にSEOライティングの仕事に就いたり、クラウドソーシングで案件を獲得したりする方法について解説します。

SEOライティングの仕事を獲得するには、以下のように進めていきましょう。

  1. SEOを意識した記事をブログで書き続ける
  2. ポートフォリオを作成する
  3. 求人や案件に応募する

1. SEOを意識した記事をブログで書き続ける

新卒でない限り、未経験からSEOライティングの仕事をすることは難しいです。

今や大学生ですらライティングの仕事ができる時代ですので、SEOを意識した記事を書いて自分の技術を磨いておく必要があります。

SEOライティングの仕事を獲得するには、SEOを意識した記事が書けることをアピールするのが一番早いです。

そのためにブログを開設して記事を書く練習をしましょう。

ブログには無料のものと有料のものがありますが、基本的には有料ブログをおすすめします。

その理由は次のとおりです。

  • WordPressの使い方やWebサイトの管理方法が学べる
  • 実際の仕事で必要とされるスキルに近い
  • より本格的なポートフォリオとして使える

【WordPressについて】

WordPressとは、Webサイトを管理するシステムのことです。

ライターとして文章を書く力だけでなく、Webサイトの更新や管理もできる人材は、より多くの案件を任されやすくなります。

WordPressのブログの始め方について紹介した記事もあるので、ぜひ読んでみてください。

【初期費用について】

有料ブログにかかる費用は、年間でおよそ10,000〜15,000円ほどです。

高くても20,000円程度で始められるので、自己投資としては非常に効果的でしょう。

【ブログのジャンルやテーマについて】

まずは自分が興味を持てるジャンルで始めましょう。

たとえば、以下のようなテーマで記事を書くのがおすすめです。

  • 趣味や特技について
  • これまでの仕事の経験や学んだこと
  • 学生生活で感じたことや学び

ジャンル選びに迷ったら、書きやすい・続けやすい内容を選ぶのがポイントです。

ブログのジャンル選びについて解説した記事もありますので、よければご覧ください。

2. ポートフォリオを作成する

ブログで記事が3本以上書けたら、ポートフォリオを作成しましょう。

ポートフォリオとは、作品集のことです。

この場合あなたのブログ記事が、クライアントに実力を見せるための資料になります。

ポートフォリオの書き方の具体例を記載します。

掲載サイト:〇〇ブログ
記事タイトル:〜〜
URL:https://△△…..
執筆月:2025年5月
担当業務:構成作り、記事作成、WordPress入稿、画像作成などすべて

これに加えて、検索で上位表示された記事があれば、下記のようにアピールすることも効果的です。

対象キーワード:〇〇
月間検索ボリューム:△△件
Google検索順位:1位(2025年4月時点)

まだ実績がない場合は、まず記事の質を高めることに集中しましょう。

3. 求人や案件に応募する

ポートフォリオができたら、転職サービスの求人やクラウドソーシングで実際の案件に応募しましょう。

未経験のうちは最初の1件を獲得するのが一番難しいですが、あきらめずに継続することが大事です。

Web系の求人が多いのは以下のサイトです。

クラウドソーシングの代表的なものとしては、以下のサービスがあります。

  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • ココナラ

最初はなかなか採用されないかもしれませんが、落ち込まずに続けましょう。

その間もブログ記事を書き続けて、ポートフォリオの質を高めていくことが成功への近道です。

まとめ

今回は「Webライターが知っておくべきSEO」の基本と、仕事の始め方について解説しました。

SEOを学び、実践し、実績として見せることで、未経験でもSEOライティングの仕事にチャレンジできる道が開けます

この記事があなたのスタートを後押しするきっかけになれば嬉しいです。